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「コロナ抗体を体に直接注入」 エブシェルドの投与開始

「コロナ抗体を体に直接注入」 エブシェルドの投与開始

Posted August. 09, 2022 08:27,   

Updated August. 09, 2022 08:27

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新型コロナウイルス感染症の抗体カクテル療法「エブシェルド(Evusheld)」の韓国内投与が8日、始まった。

疾病管理庁によると、同日の15人のエブシェルド投与の予約を皮切りに、今後、投与対象者は国内で1万人にのぼる予定だ。投与予定日基準で7日以内に感染歴がなく、満12歳以上、体重40キロ以上が投与の条件だ。全国210ヵ所の指定医療機関が感染者の状態を考慮して、エブシェルドを処方するかどうか決める。

英製薬会社のアストラゼネカが作ったエブシェルドは、体の抗体生成を助けるワクチンとは異なり、完成した新型コロナウイルスの抗体を体に直接注入する方式だ。従来のワクチンを接種しても抗体がうまくできなかった人や免疫抑制療法中の血液癌患者、臓器移植患者などが投与対象となる。

米食品医薬品局(FDA)などの臨床試験の結果、エブシェルドは感染確率を93%、重症率および致死率を50%下げることが明らかになった。変移株「BA.5」に対しても効果がある。

一方、流行第6波の影響で、新型コロナウイルスの感染者が入院する「準重症」の病床稼動率(首都圏基準)が7日67.3%となり、1ヵ月前(13.1%)より5倍も増加した。防疫当局関係者は、「コロナの症状は軽症なのに癌など他の基礎疾患がある患者が増え、準重症の病床が占めつつある」と明らかにした。


イ・ジウン記者 easy@donga.com