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岸田首相が10日に内閣改造か、故安倍氏の弟・岸防衛相の交代検討も

岸田首相が10日に内閣改造か、故安倍氏の弟・岸防衛相の交代検討も

Posted August. 08, 2022 09:07,   

Updated August. 08, 2022 09:07

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昨年10月に就任した岸田文雄首相が10日、内閣改造および自民党役員人事を実施する方針だと、日本メディアが7日付で報じた。岸田氏は今回の内閣改造で閣僚の半分以上を交代する考えであり、先月8日に襲撃に遭って死亡した安倍晋三元首相の実弟である岸信夫防衛相も退任する可能性が高いという観測が流れている。岸氏は幼い頃、母方の実家である岸家の養子になり兄と姓が異なる。

当初、岸田氏は今月末か来月初めに内閣改造を行うと予想されていた。しかし、安倍氏の死後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党内の安倍派議員との関係が次々に明らかになり、岸田政権の支持率にも悪影響を及ぼしていることから、内閣改造を通じて局面の転換を図る狙いがあると分析されている。

先月末、共同通信の世論調査で、岸田内閣の支持率は51.0%で、先月の参院選直後の約20日前の調査より12.2ポイント下落した。51%は岸田氏の首相就任後、最低値だ。

トップの突然の死で求心力が弱まった安倍派議員がどれだけ重用されるかも関心事だ。安倍派所属の岸氏は最近、選挙の時に世界平和統一家庭連合の支援を受けたことを認めた。また、安倍派の末松信介文部科学相も、世界平和統一家庭連合側から過去に政治資金を受け取っていたことが明らかになった。先月の参院選でも、世界平和統一家庭連合側が安倍氏の意向によって約10万票の組織票を安倍氏の元秘書の井上義行議員に集めた情況があると、朝日新聞が伝えた。安倍氏と世界平和統一家庭連合の関係が、安倍氏の母方の祖父である岸信介元首相時代の1960年代にまで遡るほど歴史が深いという分析もある。

このように安倍派議員の中で世界平和統一家庭連合との関係が取りざたされる議員が多く、今回の内閣改造で起用は難しいという見方が支配的だ。岸田氏が内閣改造を自身の首相就任に大きく貢献した安倍派の影響力から抜け出す機会にする狙いがあるという観測も流れている。

日本政府は、来月27日に東京武道館で行われる安倍氏の国葬参加者の数を約6千人規模で調整しているという。1967年の吉田茂元首相の国葬規模に相当する。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com