「大統領室改編論」浮上、尹大統領夏休みの中に検討か
Posted August. 01, 2022 08:55,
Updated August. 01, 2022 08:55
「大統領室改編論」浮上、尹大統領夏休みの中に検討か.
August. 01, 2022 08:55.
by 張寬錫 jks@donga.com.
「注意深く聞いている」大統領室関係者は31日、龍山(ヨンサン)大統領室庁舎で、与党の内外から提起されている大統領室の人的刷新要求に対する記者団の質問にこのように述べた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の国政遂行支持率が就任約2ヵ月で20%台に下がった状況で、大統領室も人的刷新の必要性を一蹴できず、可能性を開いておいたのだ。大統領室改編論は当初、「私的採用」など論議が続く中、「大統領室で問題が起これば、前面に出るのは尹大統領だけ」という与党内部の批判があり、水面下で議論されていた。しかし、支持率30%ラインが崩壊し、「内部射撃」メール問題に加えて与党の内紛まで起こり、改編論が水面上に浮かび上がった。改編論の核心は人的刷新だ。ある与党要人は、「人的交代ほど確実な変化の信号を与える措置はない」とし、「党と大統領室周辺では、すでに金大棋(キム・テギ)大統領秘書室長、李珍福(イ・ジンボク)政務首席秘書官、崔英範(チェ・ヨンボム)広報首席秘書官などが(交代検討対象に)名前が挙がっている」と伝えた。大統領室ナンバー2の金氏の場合、先月、記者団と初めて会った席で、自ら「誰か分かりますか」というほど存在感が薄いとされている。また、与党と大統領室の架け橋の役割をする政務首席秘書官は、保守系与党「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表懲戒の影響が長引き、各種論議で与党指導部と大統領室のかみ合わない姿が露呈したことで、責任論に直面している。数人の与党議員は政務ラインに対して、「尹大統領の考えを党指導部に伝えるよりも、別のチャンネルを活用しようとする」という不満を吐露している。崔氏と姜仁仙(カン・インソン)大統領室報道官が主軸になった広報ラインも、「各種論議に対する説明が事をさらに大きくする面がある」という批判を受けている。このため与党では、一部の首席秘書官を交代する小幅の人事と秘書室長まで変える大幅な刷新の2つのシナリオが議論されている。大統領室関係者は、「(人事改編の)断行の有無と幅は、尹大統領の決断にかかった」と伝えた。さらに与党では、「無条件に交代すればいいというわけではなく、適した新しい人物を探すことができるかどうかも重要な要素」というムードだ。ただし、人的刷新とは別に大統領室の運営方式が変わらなければならないという指摘もある。与党関係者は、「大統領室に『実力のある首席』が見られないという話を深く考える必要がある」と指摘した。検察出身の側近グループを中心に尹大統領の考えが伝えられ、意思決定がなされるシステムを変えなければならないということだ。同関係者は、「人を交代することも重要だが、その前に首席秘書官が役割を正しく遂行することができるよう大統領が実質的な情報と権限を与えなければならない」と強調した。1日から5日間の休暇を取る尹大統領は、このような与党の声に基づいて今後の国政運営などについて熟慮するものとみられる。また、休暇から戻った後の8月15日の「光復節」(韓半島が日本の植民地支配から解放された記念日)特使および祝辞も、尹大統領の「休暇構想」に含まれる可能性が高い。就任初めての休暇を取る尹大統領は、休暇期間中2、3日は地方の民生現場を訪れることも考慮しているという。大統領室は、「休暇の間、大統領は休息を取り、国政運営を構想して時間を過ごす」としながら、「(大統領が)充分に休息を取って今後のことを徹底していこうと(参謀たちに)話した」と述べた。
한국어
「注意深く聞いている」
大統領室関係者は31日、龍山(ヨンサン)大統領室庁舎で、与党の内外から提起されている大統領室の人的刷新要求に対する記者団の質問にこのように述べた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の国政遂行支持率が就任約2ヵ月で20%台に下がった状況で、大統領室も人的刷新の必要性を一蹴できず、可能性を開いておいたのだ。
大統領室改編論は当初、「私的採用」など論議が続く中、「大統領室で問題が起これば、前面に出るのは尹大統領だけ」という与党内部の批判があり、水面下で議論されていた。しかし、支持率30%ラインが崩壊し、「内部射撃」メール問題に加えて与党の内紛まで起こり、改編論が水面上に浮かび上がった。
改編論の核心は人的刷新だ。ある与党要人は、「人的交代ほど確実な変化の信号を与える措置はない」とし、「党と大統領室周辺では、すでに金大棋(キム・テギ)大統領秘書室長、李珍福(イ・ジンボク)政務首席秘書官、崔英範(チェ・ヨンボム)広報首席秘書官などが(交代検討対象に)名前が挙がっている」と伝えた。大統領室ナンバー2の金氏の場合、先月、記者団と初めて会った席で、自ら「誰か分かりますか」というほど存在感が薄いとされている。
また、与党と大統領室の架け橋の役割をする政務首席秘書官は、保守系与党「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表懲戒の影響が長引き、各種論議で与党指導部と大統領室のかみ合わない姿が露呈したことで、責任論に直面している。数人の与党議員は政務ラインに対して、「尹大統領の考えを党指導部に伝えるよりも、別のチャンネルを活用しようとする」という不満を吐露している。崔氏と姜仁仙(カン・インソン)大統領室報道官が主軸になった広報ラインも、「各種論議に対する説明が事をさらに大きくする面がある」という批判を受けている。
このため与党では、一部の首席秘書官を交代する小幅の人事と秘書室長まで変える大幅な刷新の2つのシナリオが議論されている。大統領室関係者は、「(人事改編の)断行の有無と幅は、尹大統領の決断にかかった」と伝えた。さらに与党では、「無条件に交代すればいいというわけではなく、適した新しい人物を探すことができるかどうかも重要な要素」というムードだ。
ただし、人的刷新とは別に大統領室の運営方式が変わらなければならないという指摘もある。与党関係者は、「大統領室に『実力のある首席』が見られないという話を深く考える必要がある」と指摘した。検察出身の側近グループを中心に尹大統領の考えが伝えられ、意思決定がなされるシステムを変えなければならないということだ。同関係者は、「人を交代することも重要だが、その前に首席秘書官が役割を正しく遂行することができるよう大統領が実質的な情報と権限を与えなければならない」と強調した。
1日から5日間の休暇を取る尹大統領は、このような与党の声に基づいて今後の国政運営などについて熟慮するものとみられる。また、休暇から戻った後の8月15日の「光復節」(韓半島が日本の植民地支配から解放された記念日)特使および祝辞も、尹大統領の「休暇構想」に含まれる可能性が高い。
就任初めての休暇を取る尹大統領は、休暇期間中2、3日は地方の民生現場を訪れることも考慮しているという。大統領室は、「休暇の間、大統領は休息を取り、国政運営を構想して時間を過ごす」としながら、「(大統領が)充分に休息を取って今後のことを徹底していこうと(参謀たちに)話した」と述べた。
張寬錫 jks@donga.com
アクセスランキング