[社説]コロナ再拡大、第6派を超える「科学防疫対策」が急がれる
Posted July. 11, 2022 14:10,
Updated July. 11, 2022 14:10
[社説]コロナ再拡大、第6派を超える「科学防疫対策」が急がれる.
July. 11, 2022 14:10.
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保健福祉部の李基日(イ・ギイル)第2次官は8日、「新型コロナの再流行の赤信号が一つ二つと灯されている。新型コロナが再び拡大局面に転じたことを意味する」と述べた。新型コロナの再流行が始まったということを事実上公式化したものだ。8日0時基準の新規感染者数は1万9323人で、1週間前に比べて2倍増えるなど、ここにきて「ダブルリング」現象が現れ、感染者が急増している。近いうちに、韓国国内で優勢種になると予想されるオミクロンの下位変異株のBA.5ウイルスは、伝播力が強いだけでなく、非変異株に比べてワクチンの突破感染のリスクが60倍も高い。既存のワクチンは予防効果が大きく落ちるが、変異株に対処する改良ワクチンはまだ開発されていない。また、感染による自然免疫力は、通常3、4ヶ月ほど維持されるため、2~4月の第5波が押し寄せた時に新型コロナにかかった人も、簡単に再感染することができる。さらに本格的な休暇シーズンが始まれば、移動量が増え、猛暑にエアコンのある室内に人々が集まって3密(密接・密閉・密集)環境が形成される。室内でのマスク着用を除いた防疫措置がほとんど解除された状態で、市民の警戒心も緩んでいる。新型コロナを防ぐ方法はあまりないものの、拡大を煽る要素は随所に散在している。早ければ8月中旬、1日の新規感染者の規模は最大20万人まで増えるという見通しも出ている。大規模な拡大時に、重症者の病室確保に問題がないかなど、点検しなければならない事案が一つや二つではない。専門家たちは、5月から夏の再流行の可能性を警告し、実際に先月末からコロナの拡大傾向が反発の兆しを見せている。現政府が強調してきた「科学防疫」による対策は、すでに用意されていなければならなかった。しかし、「感染症危機対応諮問委員会」の初の公式会議は11日に開かれ、政府は13日に対策を発表する予定だ。保健福祉部長官の空席が長くなり、防疫コントロールタワーの不在をめぐる懸念も高まっている。政府から防疫に対する緊張のレベルを一段と引き上げてこそ、第6派の荒波を越えることができる。
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保健福祉部の李基日(イ・ギイル)第2次官は8日、「新型コロナの再流行の赤信号が一つ二つと灯されている。新型コロナが再び拡大局面に転じたことを意味する」と述べた。新型コロナの再流行が始まったということを事実上公式化したものだ。8日0時基準の新規感染者数は1万9323人で、1週間前に比べて2倍増えるなど、ここにきて「ダブルリング」現象が現れ、感染者が急増している。
近いうちに、韓国国内で優勢種になると予想されるオミクロンの下位変異株のBA.5ウイルスは、伝播力が強いだけでなく、非変異株に比べてワクチンの突破感染のリスクが60倍も高い。既存のワクチンは予防効果が大きく落ちるが、変異株に対処する改良ワクチンはまだ開発されていない。また、感染による自然免疫力は、通常3、4ヶ月ほど維持されるため、2~4月の第5波が押し寄せた時に新型コロナにかかった人も、簡単に再感染することができる。
さらに本格的な休暇シーズンが始まれば、移動量が増え、猛暑にエアコンのある室内に人々が集まって3密(密接・密閉・密集)環境が形成される。室内でのマスク着用を除いた防疫措置がほとんど解除された状態で、市民の警戒心も緩んでいる。新型コロナを防ぐ方法はあまりないものの、拡大を煽る要素は随所に散在している。早ければ8月中旬、1日の新規感染者の規模は最大20万人まで増えるという見通しも出ている。大規模な拡大時に、重症者の病室確保に問題がないかなど、点検しなければならない事案が一つや二つではない。
専門家たちは、5月から夏の再流行の可能性を警告し、実際に先月末からコロナの拡大傾向が反発の兆しを見せている。現政府が強調してきた「科学防疫」による対策は、すでに用意されていなければならなかった。しかし、「感染症危機対応諮問委員会」の初の公式会議は11日に開かれ、政府は13日に対策を発表する予定だ。保健福祉部長官の空席が長くなり、防疫コントロールタワーの不在をめぐる懸念も高まっている。政府から防疫に対する緊張のレベルを一段と引き上げてこそ、第6派の荒波を越えることができる。
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