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パリに足止めされていたキーウバレエ団、今秋に米国ツアー

パリに足止めされていたキーウバレエ団、今秋に米国ツアー

Posted June. 17, 2022 09:14,   

Updated June. 17, 2022 09:14

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ロシアによるウクライナ侵攻前日の今年2月23日にフランス・パリに到着し、その後、約4ヵ月間フランスに足止めされていたウクライナの首都キーウ市立バレエ団は、9月から海外ツアーを再開すると、米紙ニューヨークタイムズ(NYT)が15日(現地時間)報じた。市立バレエ団のイヴァン・コズロウ芸術監督は、「どんなことも私たちを倒すことができないことを、今回のツアーで証明する」という覚悟を明らかにした。

キーウ市立バレエ団は、9月16日から米ニューヨークやシカゴ、デトロイトなど13都市を回りながら、「白鳥の湖」などを披露する。特に10月は、ニューヨーク・マンハッタンのニューヨークシティセンターで開かれる国際舞踊フェスティバル「ポール・フォーダンス」に参加し、民俗舞踊「キーウの人々」や現代舞踊作品などを公演する。ロシアのサンクトペテルブルク・マリンスキーバレエ団でソリストとして活動したブセボロド・マエウスキーが、首席ダンサーとして出る。

これに先立って、2月にキーウ市立バレエ団は、「くるみ割り人形」の公演のためにパリを訪れた。その翌日、ロシアが祖国に侵攻すると、団員たちは反強制的にパリに滞在しなければならなかった。パリのシャトレ座を仮住まいとした彼らは、時々フランスに居住するウクライナ人を励ますためにチャリティー公演を行った。一部のダンサーは、ロシアに対抗して戦うとして帰国および軍への入隊を打診したが、「戦闘経験がない」という理由で断られた。

団員たちは、祖国に残った家族と電話しながら安否を尋ねることを、最高の楽しみに挙げている。コズロウ監督は、「彼らは祖国と家族のために頑張っている。米国でウクライナの芸術を見せたい」と強調した。


李恩澤 nabi@donga.com