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「サル痘」欧州全域に拡大か、ドイツは21日間の隔離勧告

「サル痘」欧州全域に拡大か、ドイツは21日間の隔離勧告

Posted May. 26, 2022 08:35,   

Updated May. 26, 2022 08:35

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オーストリア、チェコ、スロベニアなど欧州の主要国で24日、「サル痘」の初の感染者が確認され、欧州連合(EU)が対応に乗り出した。

ロイター通信などによると、オーストリアの保健当局は同日、首都ウィーンの35歳の男性がサル痘に感染したと発表した。チェコ政府も同日、首都プラハの男性が感染したと明らかにした。特にこの男性は今月初め、ベルギーで開かれた音楽祭からの帰宅後に症状が発生したため、集団感染が懸念されている。スロベニアでも、スペインのカナリア諸島を旅行した男性が初の感染者となった。

欧州全域に拡大する可能性が高まると、現在までに5人の感染者が発生したドイツ政府は同日、感染者、濃厚接触者すべてに少なくとも21日間の隔離を勧告した。サル痘のワクチン「Imvanex」も4万回分注文した。3人の感染者が出たフランスも、感染者と接触した人や医療スタッフにワクチンを接種する方針だ。70人の感染者が発生した英国の保健当局は、感染者の家族や接触者に3週間の自主隔離を指示した。

中東のアラブ首長国連邦(UAE)では同日、西アフリカから入国した29歳の女性がサル痘に感染していた。UAEには事実上の中東の関門とされるドバイとアブダビがあり、UAEを通じて中東全域にサル痘が広まるのではないか懸念されている。

世界保健機関(WHO)は24日現在、世界19ヵ国で237件のサル痘感染および疑いの事例が報告されたと明らかにした。


パリ=キム・ユンジョン特派員 カイロ=ファン・ソンホ特派員 zozo@donga.com