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「中国山東省に韓日ミサイル探知レーダー」香港メディア報道

「中国山東省に韓日ミサイル探知レーダー」香港メディア報道

Posted May. 03, 2022 08:47,   

Updated May. 03, 2022 08:47

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北朝鮮のミサイル脅威に対応してレーダーの最大探知距離が約800キロのTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)を配備した韓国に対して経済報復をしてきた中国が、韓国全域を狙ったレーダーを設置したと、香港の有力メディアが報じた。中国側は、「新しいレーダーは韓国のミサイルなどの脅威の監視に使われる」と明らかにしたという。

2日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、「山東半島に配備されたレーダーは、北朝鮮をはじめ韓国と日本のミサイル脅威を監視するために使われる位相配列レーダー(LPAR)だと中国軍筋が確認した」と報じた。同筋はレーダーを配備した日や具体的な作戦遂行能力は明らかにしなかった。

 

これに先立ち、米国軍事専門サイト「ディフェンスニュース」は先月19日、米宇宙企業マクサー・テクノロジーズの衛星写真を分析し、中国が山東省淄博市沂源県の海抜700メートルの山の頂上に半径3000海里(約5600キロ)まで弾道ミサイルを探知できる長距離早期警報レーダーを新たに配備したと伝えた。SCMPによると、中国軍関係者がこの報道が事実であることを認めたのだ。

マクサー・テクノロジーズの衛星写真には、2014年頃に完工した既存レーダーと今年新たに確認されたレーダーが捉えられた。既存のレーダーは台湾の方向に設置されているが、新しいレーダーは韓半島に向けられている。ここからソウルまでは約780キロ、東海岸まで約1000キロだ。東京までは約1930キロで、韓半島と日本全域がレーダーの探知距離に含まれている。

中国は浙江省臨安地域と中朝国境地域の黒龍江省にも韓半島と日本、台湾を探知できるLPARを設置したと、ディフェンスニュースは伝えた。

中国は2017年、慶尚北道星州(キョンサンプクト・ソンジュ)にTHAADが配備されると、「中国の戦略的安全保障を深刻に脅かす」とし、韓国映画やドラマ、ゲームなどの輸入を禁止するいわゆる「限韓令(韓流禁止令)」を発動した。今も解除していない。


金祺容 kky@donga.com