Go to contents

採用回復も文系就活生には依然として狭き門

採用回復も文系就活生には依然として狭き門

Posted May. 03, 2022 08:49,   

Updated May. 03, 2022 08:49

한국어

「昨年より採用が増えたとはいえ、文系卒業生が就職できる働き口はあまり増えていないようです」

ソウルに住む就活生のチョ某さん(26、女)は最近、採用市場が昨年より好転したかどうかを問う記者の質問にこのように答えた。彼女は卒業を1年間猶予し、昨年夏に大学を卒業した。チョ氏は、「文系の学生は理系の学生より就職が難しいため、卒業猶予も多いようだ」と伝えた。

今年上半期(1~6月)の採用市場は新型コロナの衝撃から回復しているが、就活者の体感状況は系列別に温度差があることが分かった。理系の就活生らは相対的に採用雰囲気が活発になったと感じている一方、文系の就活生らは昨年下半期(7~12月)とほぼ同じか、さらに低迷していると感じていた。

就職プラットフォーム「キャッチ」は2日、3月23日から先月7日までの就職準備期間が6ヵ月以上の就活生500人を対象に、昨年下半期と比べて今年上半期の採用雰囲気はどうかアンケート調査を実施した結果を発表した。理系出身の回答者(141人)のうち36%は採用雰囲気が「活発になった」と答えた。次に昨年下半期と「同じくらい」(35%)という回答が多かった。「低迷している」(28%)という回答が最も少なかった。

これとは異なり、文系出身の回答者(349人)は、上半期の採用雰囲気は昨年下半期と「同じくらい」という回答(40%)を最も多く選んだ。「低迷している」という回答も31%だった。「活発だ」という回答は28%で最も少なかった。

キャッチ側は、「系列別に相反する回答が出た理由は、上半期に理系職群の多い業種では採用が増えたものの、文系職群の多い業種の採用は減ったためだ」と分析した。実際、同社が昨年3月と今年3月、国内上位10グループとネイバー、カカオの採用公告を分析した結果、理系職群の多い業種の情報技術(IT)や建設・土木、製造・生産分野の公告は252件から298件に増えた。同期間、文系職群の多い業種である教育・出版やメディア・文化、サービス、銀行・金融、販売・流通分野の採用公告は119件から100件に減少した。

進学社キャッチのキム・ジョンヒョン所長は、「新型コロナの衝撃はある程度緩和されたものの、文系の就活生らは関連職群の採用公告が減り、依然として就職に困難を感じているものと見られる」と話した。


周愛眞 jaj@donga.com