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米CSIS「韓国にTHAADの追加配備を」

米CSIS「韓国にTHAADの追加配備を」

Posted May. 02, 2022 08:50,   

Updated May. 02, 2022 08:50

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北朝鮮が戦術核兵器の開発や先制攻撃などで核の脅威を強めていることを受け、米国内でも韓国にTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)の追加配備を支援しなければならないという声が高まっている。外交を通じた北朝鮮核問題の解決が行き詰っているため、大々的な対応力の拡大が必要だということだ。

米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の上級副所長で韓国部長のビクター・チャ氏とカトリン・カッツ研究員は先月29日(現地時間)、外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」の寄稿文で、20~22日に韓国を訪れるバイデン米大統領が韓国へのTHAADの追加配備を検討すべきだと主張した。韓国が北朝鮮のミサイルに対応できる能力を備えるために、イスラエルのミサイル迎撃システム「アイアンドーム」のような長射程砲迎撃システム、「SM3」などの海上迎撃システムの構築を加速化するよう支援を求めたのだ。

彼らは、「北朝鮮が数週間内に2017年以来となる核実験を強行する可能性がある。北朝鮮の無応答で外交的解決は行き詰っているため、米国は北朝鮮の脅威に対応するために、まず次世代迎撃ミサイルの配備を急ぐ必要がある」と指摘した。

外交専門誌「フォーリン・ポリシー」には、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が北朝鮮核問題に対応するために、米国に核爆撃機や潜水艦などの戦略兵器の配備や追加迎撃ミサイルを求める可能性があるという寄稿文が掲載された。著者のシンガポールのシンクタンク「ISEAS」のウィリアム・ チュン研究員は、「韓国の政策立案者は、韓国が米国の核の傘に依存できるのか懸念している。尹氏も、米国に戦術核の配備を求める構えだ」と指摘した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com