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マリウポリ最後のウクライナ軍兵士「ロシアに降伏しない」

マリウポリ最後のウクライナ軍兵士「ロシアに降伏しない」

Posted April. 21, 2022 08:26,   

Updated April. 21, 2022 08:26

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「最後まで、数日あるいは数時間しか残っていないが、ロシアに降伏しない」

ウクライナ南部の要衝地マリウポリを包囲したロシアに対抗して50日以上抵抗しているウクライナ軍兵士が19日、米紙ワシントン・ポストなどに映像メッセージを送り、決死抗戦の意志を伝え、国際社会の支援を求めた。アゾフスタリ製鉄所を背水の陣とした彼らは、「これが私たちの最後のメッセージになるだろう」とし、残った民間人と負傷兵を助けてほしいと訴えた。

 

指揮官のウクライナ第36海兵旅団のセルヒー・ウォリナ団長は映像で、「敵は私たちより10倍も多い。空中と地上兵力のすべての面で圧倒する」とし、「工場の地下に500人以上の負傷兵や女性、子どもなど数百人の民間人が避難している。地下室の負傷した人々を治療する薬がない」と話した。

ロシア国防省は、ウクライナ軍約2500人が工場の中にいるものと推定している。これに先立ち、ロシアは彼らに投降を求め、「避難のための人道回廊を設置する」としたが、ウクライナ軍は嘘だとして応じていない。ウォリナ団長は、「世界の指導者にお願いする。ここにいる兵士と民間人の救出作戦を決行し、彼らを第3国に移してほしい」と求めた。 

マリウポリは、ロシアが2014年に武力で併合したクリミア半島と東部ドンバス地域をつなぐ戦略的要衝地。同日、ウクライナ保安庁(SBU)が盗聴したロシア軍兵士の通話で、「ロシアからサプライズが待っている。3トンの爆弾だ。地上の全てのものが破壊される」という内容が捉えられた。同紙は、「旗艦『モスクワ』の沈没で屈辱を受けたロシアがマリウポリを陥落させるなら、大変重要な勝利になるだろう」と分析した。


李恩澤 nabi@donga.com