次期統一部長官に尹氏側近の権寧世氏が有力

尹錫悦（ユン・ソクヨル）政府の初の統一部長官に政権引き継ぎ委員会副委員長を務める保守系最大野党「国民の力」の権寧世（クォン・ヨンセ）議員が有力視されている。廃止が議論された統一部に、尹次期大統領の最側近である権氏が任命されるのは、新たな南北関係を構築するという尹氏の意向によるものだ。尹氏は１０日、経済副首相兼企画財政部長官候補に同党の秋慶鎬（チュ・ギョンホ）議員を発表するなど、順次組閣を発表する予定だ。

８日、政権引き継ぎ委員会および「国民の力」関係者によると、尹氏は統一部長官候補に権氏を指名した。当選４回の権氏は、尹氏のソウル大学法学部２年先輩で、大統領選挙で選挙対策本部長を務め、勝利を導いた功臣と評価されている。尹氏側関係者は、「権氏が駐中国大使を経て、国会外交統一委員会で長年活動し、対北朝鮮政策に対する理解が深い」とし、「検事時代に統一ドイツに派遣されるなど、統一政策に関する識見もある」と話した。権氏に統一部を任せ、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）発射など深刻化する韓半島危機の局面に対応するというのが尹氏の構想だ。

　

尹氏側は、権氏を含め入閣する政治家の数を５人ほどに決めた。尹氏は１０日、秋氏ら長官候補を発表する予定だ。国防部長官には李鐘燮（イ・ジョンソプ）元合同参謀本部次長を検討しているという。


ユン・ダビン記者　シン・ジンウ記者 empty@donga.com · niceshin@donga.com