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米ブロードウェイ・ミュージカル主演に抜擢されたルナさん

米ブロードウェイ・ミュージカル主演に抜擢されたルナさん

Posted April. 01, 2022 08:46,   

Updated April. 01, 2022 08:46

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「K-POPアイドルは、お金をたくさん儲ける楽しいだけの職業ではないということを見せたかったんです」

今年11月20日から、米ニューヨーク・ブロードウェイの「サークルインダススクエア・シアター」で公演されるミュージカル「Kポップ(KPOP)」の主演を演じるガールズグループ「f(x)」出身のルナさん(パク・ソンヨン=29・写真)が先月30日(現地時間)、ニューヨーク・マンハッタンの韓国文化院で「Kポップ」の制作チームと共に記者会見を開き、公演に臨む覚悟を明らかにした。

ルナさんは、「ブロードウェイミュージカルの俳優になるまでに、16年間がかかった。Kポップを世界に知らせるチャンスができて光栄だ」とし、「Kポップのアイドルに隠された裏事情、アイドルや一つのグループが誕生するまでにかかる努力と試練などを見せたかった」と話した。韓国で、「マンマミーア」「イン・ザ・ハイツ」などに出演し、ミュージカル俳優として知名度を高めたルナさんは、新人の覚悟でKポップのオーディションに志願し、主演の「ムイ」役を獲得した。

彼女は、「このミュージカルを通じて、芸術を夢見る若い人たちに、『人生を諦めずに、前に進め』というメッセージを伝えたかった」とし、「韓国人の強さと粘り強さ、私がアイドル歌手として16年間生き残れた情熱を見せたい」と強調した。

「K-POP」とは、韓国でK-POPスーパースターたちが育てる過程や、彼らがコンサートを準備するためにあらゆることをつぎ込む努力などを盛り込んだミュージカルだ。人種差別を乗り越えて生きていく移民者の人生と、華やかな舞台に隠されたスターの苦難なども主要素材だ。

脚本は、韓国系劇作家のジェイソン・キムが書き、同じく韓国系のヘレン・パクが共同作曲家として参加した。韓国系米国人が脚本や作曲などの重要部分を担当した作品が、世界ミュージカル界の本場であるブロードウェーでお目見えするのは、まさに異例の「出来事」と言える。2017年秋、ブロードウェイ外郭の小劇場「オフブロードウェイ」の舞台で初披露され、当時は連日売り切れとなり、大きな人気を博した。これを基に、ブロードウェイの正式舞台に進出した。


兪載東 jarrett@donga.com