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韓国独自開発の固体推進宇宙発射体、初の発射実験に成功

韓国独自開発の固体推進宇宙発射体、初の発射実験に成功

Posted March. 31, 2022 08:39,   

Updated March. 31, 2022 08:39

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韓国国産兵器の研究開発に携わる国防科学研究所(ADD)は30日、国内技術で開発した固体推進宇宙発射体の初の発射実験に成功したと明らかにした。固体燃料発射体の開発を制限した韓米ミサイル指針が昨年5月、韓米首脳会談を機に終了した。

同日の発射実験で、宇宙発射体の必須技術である大型固体推進機関、ペアリングおよび段分離、上段部姿勢制御技術の検証が実施された。具体的な飛行高度や時間などはセキュリティを理由に公開されなかった。軍は、今後追加検証を経て、実際に衛星を搭載して発射する計画だ。軍関係者は、「開発が完了すれば、小型衛星や多数の超小型衛星を地球の低軌道に乗せることができる能力を持つことになる」と話した。また、関連技術を民間に移転することで、国内宇宙産業の活性化にも貢献する見通しだ。

軍が固体推進宇宙発射体の発射実験の成功を公開したのは、最近の北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発を意識したと見ることができる。宇宙発射体とICBMは基盤技術が同じという点で、韓国軍もICBM級長距離ミサイルの開発の潜在力を確保したことを意味するためだ。

国防部は同日、報道資料でも、「最近、北朝鮮が(核実験・ICBM)モラトリアム(一時停止)宣言を破棄するICBM発射を強行するなど非常に厳しい状況で、固体推進宇宙発射体の発射実験の成功は、宇宙基盤監視偵察分野の国防力の強化において重要な里程標となる」と指摘した。また、「今後も宇宙領域が国家安全保障に重大な影響を及ぼす核心領域であることを認識し、固体推進宇宙発射体をはじめ合同性に基づいた国防宇宙戦力を早期に拡充していく」と強調した。


尹相虎 ysh1005@donga.com