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4人に新しい生命を贈って逝った「10歳の天使」

4人に新しい生命を贈って逝った「10歳の天使」

Posted March. 29, 2022 08:53,   

Updated March. 29, 2022 08:53

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好奇心旺盛の10歳の子どもが4人に新しい生命を贈って逝った。韓国臓器組織寄贈院(KODA)は28日、忠清南道唐津市(チュンチョンナムド・タンジンシ)に住むチャ・ハラム君(10・写真)が16日、京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)の高麗(コリョ)大学安山病院で心臓と肝臓、腎臓を4人に提供したと明らかにした。

ハラム君は、クリスマスだった昨年12月25日、風邪による突然のけいれんで倒れた。すぐに病院に搬送されたが再び目を覚ますことはなかった。ハラム君が脳死状態になると、家族は誰かの体の中でハラム君の心臓が鼓動するのが良いと考え、臓器提供を決心した。

ハラム君は、明るくかわいい末っ子だった。3歳上の姉とも仲が良く、共働きの両親に心配をかけなかった。父親のチャ・テギョンさん(42)は、「仕事を終えて帰ると、いつもハラムが走ってきて『ママ、パパ愛している』と言って抱きついた」と話した。

ハラム君は、家族と江原道旌善郡(カンウォンド・チョンソングン)の画岩(ファアム)洞窟、平昌郡(ピョンチャングン)の白龍(ペクリョン)洞窟に行った後、洞窟探険にはまった。軍人の階級を全て覚え、友達とサッカーやサイクリングをするのが好きだった。父親のチャさんは、「ハラムが3度目の洞窟旅行の前に倒れた」とし、「才能のあるハラムが成し遂げられなかった夢が臓器提供を通じて叶うことを願う」と話した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com