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バイデン大統領、ロシア制裁に及び腰のインドに不満

バイデン大統領、ロシア制裁に及び腰のインドに不満

Posted March. 23, 2022 08:53,   

Updated March. 23, 2022 08:53

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バイデン米政権が、ウクライナに侵攻したロシアに厳しい制裁を科している中、米国、日本、オーストラリア、インドの4ヵ国の枠組み「クアッド」に参加するインドが制裁に消極的な態度を見せ、バイデン政権の不満を買っている。インドは、国境を接する中国とパキスタンの脅威に対処するにはロシアと手を握らなければならないという理由で制裁に参加していない。ブルームバーグ通信によると、インドはロシア製兵器の最大輸入国で、戦闘機250機、潜水艦7隻、戦車1200台などをロシアから購入した。

AFP通信などによると、バイデン大統領は21日、「北大西洋条約機構(NATO)と太平洋には統一前線がある。インドが多少揺らいでいるという点を除けば、日本とオーストラリアは強硬な立場」とし、クアッド参加国のうちインドがロシアへの制裁に消極的であることに不満を表わした。岸田文雄首相も19日、インドの首都ニューデリーで行われたモディ首相との首脳会談直後、インドがロシアに対して明確な立場を示さなければならないと求めたが、モディ氏は特に反応を示さなかった。

インドは、先月24日のロシアのウクライナ侵攻後、国連で数回発議されたロシアを非難する採決にも参加しなかった。日本、NATO、欧州連合(EU)など米国の主要同盟とは完全に異なる行動だ。

インドが1947年に英国から独立した後、インドとパキスタンは3度戦争した。北部ラダックでは、中国との国境問題もある。石油消費の約85%を輸入に依存する現実からも、主要産油国であるロシアを敵に回すことは難しいとみられる。モディ政府関係者は、「ウクライナ紛争後に現れた石油価格の上昇でインドは苦しい状況となった」とし、ロシア産原油の輸入を続ける考えを示唆した。


金聖模 mo@donga.com