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「目が離せない10分にしたい」振付師ジェニファー・アーチボルド氏が描くオープニングステージのイメージとは、8月にロス開催の「KCON」

「目が離せない10分にしたい」振付師ジェニファー・アーチボルド氏が描くオープニングステージのイメージとは、8月にロス開催の「KCON」

Posted March. 18, 2022 08:55,   

Updated March. 18, 2022 08:55

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「スーパーボウルのハーフタイムショーを彷彿させる視覚的経験を積むことが重要です。観客を驚かせるのが至上課題です」

11日、オンラインで会った振付師のジェニファー・アーチボルド氏は、20数年間のしっかりしたキャリアにも関わらず、もう一度大きな挑戦課題に立ち向かったように、ときめいて緊張しているように見えた。氏は、8月に米ロサンゼルスで開催される大規模なK-POPコンサート「KCON」のオープニングステージを担当した。マサチューセッツ州ボストン・コンサバトリー舞踊科の学生たちを連れて行く。彼らを指揮し、ヒップホップやバレエ、現代舞踊、Kポップを混ぜた独創的な公演を繰り広げるのが氏の新しい役目だ。

「10分間、目を離せない公演にします。現在数十曲のK-POPを聞きながら構想しています。最終的に14、15曲を選んで構成する音楽作業からが私の役目です」

カナダ出身で米国で活動しながら、ナイキやトミー・ヒルフィガーの広告振り付けを制作し、アトランタとシンシナティ・バレエ・シアターの入居作家として活躍した。ストリートヒップホップやバレエ、現代舞踊を自由に行き交う独創的な振付師として有名だ。イェール大学やコロンビア大学でも、学生を教えている。

「コロンビア大学でのヒップホップダンス講義で、K-POPのプロジェクトを担当することになったと話したら、学生たちがすぐに大声を上げて大騒ぎになりました。『このグループも一度見てください。あのグループもチェックしてみてください』と言いながら、学生たちのK-POP推薦が殺到しました」

アーチボルドがK-POPに接したのは、最近のことだ。幼い頃の偶像は、ポップスターのジャネット・ジャクソンだったという。氏は、「K-POPに関して研究するほどびっくりする」と話した。

「まず歌が完成すれば、それに合う振り付けを練習する普通の米ポップ市場の流れと違い、K-POPはショーを構成するすべての要素をほぼ同時に準備していました。幼い年で完璧に近い振り付けのレベルもすごいですし」

ボストン・コンサバトリーの学生たちも、気を引き締めている。来週、ニューヨークのアーチボルドがボストンに飛んでいくと、「ゲーム」が始まる。既に130人あまりの学生が、アーチボルドのKポッププロジェクトのオーディションに志願した。競争倍率が約10倍というわけだ。アーチボールドは、「40人程度を選抜後、段階別に圧縮して12~16人の学生のみ、ロサンゼルスのKCONの舞台に連れて行く」とし、「バレエやヒップホップ、現代舞踊を瞬間的に行き来できる美学的理解度と柔軟な筋肉を持った学生にのみ舞台は許される」と話した。

「ブレイクダンスを踊って現代舞踊を表現する、一瞬に筋肉を弛緩させてバレエ動作に移行できる学生こそ、僕とKCONに行く資格があります。数多くの舞踊美学をK-POPと結び付けるつもりです」


ボストン=イム・ヒユン記者 imi@donga.com