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故尹仲植画伯の作品と資料500点、遺族が城北美術館に寄贈

故尹仲植画伯の作品と資料500点、遺族が城北美術館に寄贈

Posted March. 14, 2022 09:04,   

Updated March. 14, 2022 09:04

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近現代画家の故尹仲植(ユン・ジュンシク)画伯(1913~2012)の遺族が、11日、ソウル城北区(ソンブクク)の城北区立美術館に故人の作品と資料500点を寄贈した。故人は、朴寿根(パク・スグン)、李仲燮(イ・ジュンソプ)、金煥基(キム・ファンギ)、劉永國(ユ・ヨングク)とともに第2世代洋画家と呼ばれている。

平壌(ピョンヤン)出身の氏は、韓国戦争の時に韓国に渡った。避難の途中、妻や長女と別れ、乳飲み子だった次女を失った氏は、長男の手を握って釜山(プサン)に到着した。長男のユン・デギョンさん(75)は、「当時、釜山に先に来ていた李仲燮先生が、自分の家に泊まることを提案した」と話した。故人は李仲燮と日本帝国美術学校に一緒に通い、1943年に平壌で李仲燮、金秉基らと6人展を開いた。

1954年、ソウルに上京した故人は、1963年から城北区で暮らした。氏の城北区の自宅は、2013年にソウルの未来遺産に指定された。ユンさんは、「父は城北区の夕日と山鳥が大好きだった」とし、「城北区を新しい故郷と思って、亡くなる時まで引っ越さなかった」と話した。

故人は、農村や田園のような牧歌的風景を強烈な色彩で描いた。彼の作品には、過去と失われた故郷への思いが込められている。城北区立美術館の寄贈作には、「朝」(1987年)や「夕陽」(2005年)など、主要油絵71点と避難の途中を記録したドローイング28点が含まれている。

城北区立美術館は30日から7月3日まで、尹仲植10周忌の追悼展「懷郷」を開く。40点以上の油絵やドローイング、ガッシュ(gouache=不透明水彩絵具)で描かれた昨比など計100点以上の作品が展示される。さらに今年下半期には、故人と生前に親交を深めた当代の画家たちをともに扱った企画展「画家の友」が開かれる。


キム・テオン記者 beborn@donga.com