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ウクライナ、三星電子に「ロシア事業を中止してほしい」

ウクライナ、三星電子に「ロシア事業を中止してほしい」

Posted March. 07, 2022 08:47,   

Updated March. 07, 2022 08:47

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ロシアのウクライナ侵攻が連日続いている中、ウクライナが三星(サムスン)電子にロシアでの事業の中止を要請した。アップルやテスラ、ナイキなどのグローバル企業のロシア・ボイコットが続いている中、三星電子にも事業中止を促したのだ。

4日(現地時間)、ウクライナのペドロ副首相兼デジタル革新部長官はツイッターで、三星に「世界平和のための一歩を促す」とし、「ロシアの戦車とミサイルがウクライナの幼稚園と病院を爆撃している状況で、三星の素敵な製品がロシアで使われてはならない」と強調した。

ペドロ副首相は、三星電子の韓宗熙(ハン・ジョンヒ)副会長宛てに送った手紙も添付した。手紙には、三星ペイや三星ギャラクシーストア、三星ショップを含めた三星のサービスや製品をロシアで一時的に中止してほしいという内容だ。三星電子のロシア・スマートフォン市場でのシェアは、約30%でトップとなっている。ペドロ副首相はこれに先立って、アップルのティム・クック最高経営者(CEO)やテスラのイーロン・マスクCEOにも、ロシアでのサービス中止を要請したことがある。アップルは、ロシア国内での製品販売を中止し、マスクはウクライナに衛星インターネットサービス「スターリンク」を提供した。

三星電子はひとまず、この要請に公式的な対応はしていない。三星電子は6日、ロシア行きの海上物流に支障が生じ、ロシア船積が中止となったと発表した。グローバル船社各社が、相次いでロシアへの就航を中止し、三星電子をはじめ韓国企業の国内外生産基地からロシアに向かう海路が事実上閉ざされているからだ。三星電子側は、「地政学的状況により、三星電子だけでなくグローバル企業のロシア向け品物の出荷は難しい状況となっている」とし、「さまざまな変数を考慮して、対策を講じる」と説明した。


宋忠炫 balgun@donga.com