「チャップリンがチャーチルに変貌」、ゼレンスキー氏が米タイム誌の表紙に

「チャーリー・チャップリンがウィンストン・チャーチルに変貌した」

米タイム誌が３日（現地時間）、ウクライナ国旗の上にゼレンスキー大統領（４４）と首都キエフの市民を「英雄」と表記した１４～２１日付の表紙（写真）をオンラインに公開した。ロシアによる暗殺の脅威にもかかわらずキエフに残って国民の抗戦意志を高めたコメディアン出身のゼレンスキー氏が、チャーチルのような世界的な指導者の隊列に入ったと評価した。

同誌は、「ゼレンスキー氏が首都に留まることにしたのは、歴史の流れを変えた勇気ある行動」とし、「米国と同盟がロシアに前例のない制裁を加えるようにし、ロシアのルーブルの価値を落とし、世界からロシア経済を分離させた」と強調した。スイス、スウェーデンのような中立国もウクライナ支援に乗り出し、欧州連合（ＥＵ）がウクライナの加盟を検討していることも、ゼレンスキー氏の勇気が生んだ結果ということだ。

１８８２年に設立されたフランス・パリのグレヴァン蝋人形館も、２０００年から２２年間置かれたロシアのプーチン大統領の人形を片づけ、ゼレンスキー氏の人形を展示することを検討している。ロシアのウクライナ侵攻に抗議した観覧客が先月２６、２７日、プーチン人形の頭部を傷つけたため、同博物館は人形の頭と胴を分離して倉庫に移した。

同館のイブ・デルオモ館長は、プーチン人形の空席に誰が取って代わるのかという質問に、「ゼレンスキー氏かもしれない」とし、危機に直面した故国を離れず英雄になったので、歴史的人物たちの中に置かれる資格があると明らかにした。同館には、ナポレオン皇帝、世界的科学者のアインシュタイン、ヨハネ・パウロ２世、バイデン米大統領、サッカー選手のジネディーヌ・ジダン、女優のモニカ・ベルッチなど約４５０人の有名人の蝋人形がある。


金民 kimmin@donga.com · 李恩澤 nabi@donga.com