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ロシア、病院も攻撃…バイデン氏「高い代償払う」

ロシア、病院も攻撃…バイデン氏「高い代償払う」

Posted March. 03, 2022 08:32,   

Updated March. 03, 2022 08:32

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ウクライナの第2の都市ハリコフの病院が2日(現地時間)、ロシア軍空挺部隊によって攻撃を受けたと、ウクライナ情報機関が明らかにした。前日にも首都キエフ近郊のジトーミルの病院など居住地や、キエフ近郊や別の地域の産婦人科がミサイル攻撃を受けた。民間施設を狙った無差別爆撃で子どもを含む民間人死傷者が続出している。

ウクライナ保安庁(SBU)は2日午前、「ロシア軍空挺部隊がハリコフの軍医療院を攻撃した」と明らかにした。前日、ハリコフを包囲し、民間人居住地域と中心部の州政府庁舎などを爆撃したのに続き、特殊部隊が侵入して負傷兵が治療を受けている医療施設を攻撃した。ロシア軍は同日、ハリコフの石油施設を爆撃し、大爆発と有毒ガスが発生した。

キエフと近郊都市の民間施設への爆撃も続いた。ロシアは1日午前キエフテレビ塔を爆撃、5人が死亡し、ウクライナ国営放送が停止した。また、同日午後10時頃には、ジトーミルの居住地が巡航ミサイル攻撃を受け、病院や10棟の建物が破壊され、少なくとも2人の民間人が死亡した。キエフから50キロ離れた地域でも、ロシア軍の爆撃でアパート2棟が破壊された。国連人道問題調整事務所(OCHA)は1日、ロシア軍の攻撃で先月28日までに子ども13人を含む民間人142人が死亡したと明らかにした。

米国など西側は、ロシアがウクライナ政府転覆のための首都キエフ侵攻戦の戦術を変え、キエフを孤立させ、無差別砲撃で首都を掌握する包囲戦に出たことで、民間人の被害が急増すると懸念している。バイデン米政権関係者は同日、米CBSの番組で、「ロシア軍が1週間内にキエフを孤立させ、30日内に掌握するというのが現在の米国の見方」と話した。

ロシア軍は、ウクライナ南部ヘルソンを包囲したのに続き、東部マリウポリに対しても砲撃を行っている。CNNは、ロシア軍の車両が2日、ウクライナ南部拠点都市のヘルソンの中心街まで進入したと報じた。

バイデン氏は1日、就任初めての国政演説を行い、ロシア航空機の米領空飛行禁止など追加制裁を発表した。バイデン氏は、ロシアのプーチン大統領について「西側と北大西洋条約機構(NATO)が反応しないと思っていた。プーチンは間違っていた」と述べた。そして、「独裁者が侵略行為への代償を払わなければ彼らはさらなる混乱を引き起こす」とし、「歴史を振り返る時、ウクライナに対するプーチン大統領の戦争はロシアを弱体化させ、世界を強くしたと評価されるだろう」と述べた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com