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中国大使館がウクライナ滞在中国人に「身元を明かすな」

中国大使館がウクライナ滞在中国人に「身元を明かすな」

Posted February. 28, 2022 08:30,   

Updated February. 28, 2022 08:30

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ウクライナに滞在する中国人の撤収を行っている中国当局が、現地の中国人に身元を明かさないよう注意喚起した。国連平和維持軍の派遣に反対するなど、ロシア侵攻を事実上認める中国に対し、ウクライナ人の不満が高まっていることを懸念したとみられる。

ウクライナにある中国大使館は、ロシアがウクライナを全面侵攻した25日(現地時間)、現地の中国人に、「ウクライナの特殊状況を考慮して、ウクライナの国民と友好的に過ごし、些細な問題で争わないよう注意しなければならない」とし、「外出を控え、身元が分かる印などを示してはならない」と呼びかけた。中国大使館は前日、移動の際は車に中国国旗を貼るよう呼びかけたばかりだった。

中国は、ロシアのウクライナ侵攻に反対も批判もせず、「ロシアの安全保障の懸念が解消されなければならない」と明らかにした。台湾問題の参考にするために、ウクライナ事態を注視しているという指摘もある。このため、ウクライナ国民の中国に対する反感が強まっているという。

世界がロシアの武力使用に敏感になっている時に、中国は27日から来月1日まで、南シナ海で海上軍事訓練を実施すると発表した。南シナ海軍事訓練はこれまで頻繁に行われた。しかし、ウクライナ侵攻の影響で、台湾で中国に対する不安が大きくなっており、その意味が注目される。

中国は24日、台湾防空識別圏(AIDZ)に先月に続き再び空軍機を進入させた。また、台湾侵攻に活用できる上陸艦艇訓練の写真を公開するなど、台湾圧迫を強めている。


金祺容 kky@donga.com