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米欧、「ロシアを国際金融網から排除」

Posted February. 28, 2022 08:31,   

Updated February. 28, 2022 08:31

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ロシアによるウクライナ全面侵攻から4日が経った27日(現地時間)、ロシアはウクライナの首都キエフ陥落のための大規模な空爆と市街戦を再開し、総攻勢に出た。キエフに無差別的な砲撃を加えてウクライナに降伏を迫ったが、ウクライナが拒否すると、国境に集結させた兵士の半分をウクライナに投入した。ウクライナ北東部にある第2の都市ハリコフにも、ロシア軍が進入した。ロシア軍は、キエフ付近を含め、ウクライナ各地の石油・ガス施設など主要インフラを破壊した。米国とウクライナは、ウクライナ軍が命がけで抵抗し、ロシアの速戦即決の進撃戦の速度が鈍化したと明らかにした。 

米国と欧州は、ロシアのプーチン大統領に対する制裁に続き、最後の制裁カードとされるロシア銀行の国際決済網SWIFT(国際銀行間通信協会)からの排除を決めた。ロシアは、ウクライナ北部の国家ベラルーシに核兵器を配備する動きをちらつかせ、冷戦終焉から33年が経ち、欧米とロシアが事実上、第2次冷戦に突入した。

ウクライナ政府によると、キエフ市内の各地で市街戦が起こる中、27日午前、キエフの南方約29キロ離れた都市ヴァスィリキーウで、ロシア軍の攻撃により石油貯蔵施設が爆発した。ヴァスィリキーウは、空軍基地と石油貯蔵施設があるキエフ防衛の核心都市。ウクライナ第2の都市ハリコフでも、爆撃でガス施設が破壊された。

ロシア国防省は26日、「ウクライナが外交交渉を拒否したため、全部隊があらゆる方面から攻撃するよう(大統領の)命令が出された」と明らかにした。ロシアは前日、ウクライナに降伏を迫り、外交交渉を提案したが、ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、「武器を捨てず、国を守る」と降伏を拒否した。米国防総省関係者は、「ロシア軍が決死の抵抗を受け、勢いが鈍っている」とし、「プーチン氏が確信する早期勝利は、もはや豪語できなくなった」と述べた。

米国や英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの首脳は26日、「ロシアを国際金融(システム)から排除することを決めた」と明らかにした。これにより、まず特定のロシア金融機関が国際取引から締め出され、ロシア中央銀行の外貨準備の利用も制限される。

ロシアは、北大西洋条約機構(NATO)と国境を接したベラルーシに核兵器を配備するなど核脅威に出る動きをちらつかせている。フランスのマクロン大統領は26日、ベラルーシ大統領との電話会談で、「ロシアがベラルーシに核兵器配備を承認する決定を下す可能性がある」と批判した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 weappon@donga.com