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「Qアノン創始者」一体誰なのか

Posted February. 22, 2022 08:54,   

Updated February. 22, 2022 08:54

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陰謀論を展開してトランプ前米大統領を助けた集団「QAnon(キューアノン)」の創始者が、韓国系米国人など極右指向の人々である可能性が高いという研究結果が出た。保守陣営の一部では、QAnonの名の由来となる匿名のネチズン「Q(キュー)」の正体が政府当局者や軍首脳部要人の可能性もあると主張した。

 

20日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、スイスのスタートアップ「オルフアナリティクス」とフランスのコンピュータ言語学者は、Qが残した約10万個の単語とQと疑われている13人の単語1万2千個を比較し、このような結論を下した。人が見分けられない文のパターンをマシーンランニング技法で分析し、掲示物作成者が同一人物かどうか追跡した。たとえば、様々な類義語の中で特定単語をとりわけ好む特徴などをコンピュータで抽出したのだ。

Qは2017年10月、オンライン掲示板に「米政府内にサタン崇拝者が多い」など、検証されない陰謀説を広めた。民主党が闇の政府(ディープステート)を作っており、中には小児性愛者が多いという内容だった。Qの陰謀説を信奉する極右指向のトランプ支持者には、Qアノニーという名前が付けられ、彼らの一部は昨年1月の議会議事堂占拠事件を主導した。Qの歯に衣着せぬ陰謀説に熱狂した人々は、Qが最高位級の軍内部者も知らない政府実力者だと主張してきた。

 

しかし、今回の研究結果によると、Qの正体は、当初から文の作成者と疑われた南アフリカ共和国のソフトウェア開発者ポール・ファーバー(55)と極右指向の韓国系米国人ロン・ワトキンス(34)が有力視された。ファーバーは、ケネディ元大統領の暗殺事件などについて、ネットで長く陰謀説を流した人物。ワトキンスは、極右指向ウェブサイトの運営者で、アリゾナ州議会選挙に出馬することを表明した。研究チームによると、序盤にはファーバーが主にQの文を作成したが、2018年以降はワトキンスがこの役割を受け継いだと推定される。しかし、2人はいずれも同紙に自分はQではないと否定した。 

ロイター通信は、トランプ氏が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」が21日、アップルのアプリストアで発売されると報じた。トランプ氏は、熱烈な支持者の暴力を扇動し、虚偽情報を流布するという理由で、ツイッターやフェイスブック、ユーチューブなどソーシャルメディアから退出させられた。トゥルース・ソーシャルの発売予定日である21日は、米国では「大統領の日」の祝日で、2024年の大統領選の再出馬を狙って、トランプ氏が同日を選んだものとみられる。


兪載東 jarrett@donga.com