#致命的#ときめく#17禁
カカオウェブトゥーンが、7日から行っている「大人向けロマンス公募展」に付けられたハッシュタグだ。キスや抱擁のように、男女間のスキンシップは登場するが、性愛中心の成人向け作品ではないいわゆる「17禁ロマンス」が対象だという。身分を超えた恋をする時代劇ロマンスや会社で繰り広げられるオフィスロマンス、どちらも応募できる。カカオエンターテインメントのパク・ゲヒョン・カカオウェブトゥーンプロデューサーは、8日、「ウェブトゥーンの市場規模が急成長し、読者の好みがますます細分化している」とし、「ロマンスの主要読者である20代や30代を捕らえるために、17禁という年齢等級を掲げて公募展を開いた」と話した。
最近、大手ウェブトゥーンプラットフォームが、いわゆる「17禁ロマンス」の公募展を相次いで開いている。これまでウェブトゥーンの公募展は、時代劇のように時代的背景を決めたり、ギャグやスポーツなどの特定素材を提示したりすることが多かった。年齢等級を打ち出した公募展は異例のことだ。
ネイバーウェブトゥーンが、先月31日から開催している「ピリ辛ロマンス」の公募展は、致命的なキャラクターときわどい雰囲気を演出した。「17禁」というハッシュタグもつけた。ネイバーウェブトゥーンの関係者は、「最近、成熟した雰囲気のロマンス作品に対する渇望が大きく、『学園物』や『青春物』とは差別化するため、『ピリ辛ロマンス』という新しい名称を作った」と話した。
各ウェブトゥーンプラットフォームがこのような公募展を開くのは、17禁ロマンス作品が相次いで話題を呼んでいるからだ。社内恋愛を扱ったウェブトゥーン「明日も出勤!」は、2年間で1億5000万回、初恋の人との再会を扱ったウェブトゥーン「付き合ったわけではないのに」は、9400万回のクリック件数を記録するほど、人気となっている。悪い男と恋に落ちた20代の女性が登場するウェブトゥーン「わかっていても」(写真)は、昨年、同名のドラマとして制作された。
一部の小型プラットフォームは、成人向けウェブトゥーンを通じて話題を呼び、アクセス件数を伸ばしている。これに比べ、大手プラットフォームは、成人向け作品の流通が容易でないことが影響を及ぼしている。ユーザーが多く、企業に求められる社会的責任も大きいので、議論を引き起こそうとしないためだ。実際にカカオウェブトゥーンは、「大人向けロマンス公募展」で作品が過度に煽情的だったり、社会的に物議をかもしたりする可能性があると判断すれば選ばないと明らかにした。大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、「ユーチューブやオンライン動画サービス(OTT)を通じて、きわどい作品がたくさん流通し、15歳観覧可能を幼稚だと考える成人読者が増えたことによる現象だ」とし、「好みが細分化した読者をとらえるために、コンテンツ業界はもっと多様な試みをしていくだろう」と話した。
イ・ホジェ記者 hoho@donga.com