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僧侶もいない米国で修行続ける仏心に感動、安国禅院がロスに禅院を開院

僧侶もいない米国で修行続ける仏心に感動、安国禅院がロスに禅院を開院

Posted January. 24, 2022 08:57,   

Updated January. 24, 2022 08:57

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9日、米国ロサンゼルスに位置する「LA安国禅院」は、かさかさする音さえも大きく聞こえるほど深い静寂に包まれていた。やがて「パチパチパチ」と3回竹箆(しっぺい)で叩く音がすると、座禅中だった仏教徒たちは大きな息を吐きながら跪座を解いた。

座禅に続き、禅院長のウンサン僧侶の説法が続いた。華厳経の中で普賢菩薩の行跡を辿った普賢行原品の講読が僧侶の修行経験を織り込んで行われた。

「出家した修行者ですらこんな悩みが多い。勉強の後には何があるか?勉強はできたのにどうして妄想がわいてくるのか。真理を味わって嬉しかったのに、どうして時間が過ぎると確信がもてないのでしょうか?」

出席者らは「まったくだ」とうなずいた。ここに集まった信徒たちは20人あまりで、それほど多くはなかったが、修行の熱気は熱かった。この禅院は2008年に仏教信徒3人が集まったのが母胎となった。彼らは修行を指導してくれる僧侶がおらず、2015年の火事で法会の場所がなくなる試練を経験しながらも、仏教の勉強を諦めなかった。

彼らの仏心に心を動かされた安国禅院長のスブル僧侶が行動に出た。米国の史跡に指定された建物を買い入れた後、公聴会や建物の復元、各種検査を受けるのに6年もかかったが、昨年12月に寺院として利用できるという最終承認が下りた。昨年夏には、スブル僧侶の弟子で慶尚南道咸陽(キョンサンナムド・ハムヤン)の大雲寺(テウンサ)住職を務めたウンサン僧侶が禅院長に赴任した。

この禅院は海外の布教施設としては珍しく、1年に4安居(集中修行)を行う、修行中心の空間として運営される予定だ。2月27日までの8週間、1日8時間以上、座禅と仏教の学習が続く。近隣の高校や大学を中心にした青年部の会合と1泊2日の修練法会も行う予定だ。

初期メンバーで「法見性」という法名を持つ信徒は、「仏教の場合、移民生活の中で他の宗教に比べて信仰生活をするのが容易ではない」とし、「このように立派な空間で法会★を開くこと自体夢のようだ」と話した。また別の信徒は「仏教の勉強をしながら行き詰るとと自分たちで勝手に片づけていたのだが、今は僧侶からしっかり指導してもらっているので大変幸せだ」と話した。

ウンサン僧侶は、信徒たちに申し訳ない気持ちと感謝の気持ちを表した。

「禅院に出られる状況ではなく家にいても座禅して勉強する心が重要です。韓国ではその気になれば簡単に大きなお寺に行って僧侶に会えるけど、ここではそういかない。厳しい移民生活の中でも仏心を守ってきた信徒たちに感謝している」。


金甲植 dunanworld@donga.com