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聖水洞高層ビルの揺れはアイドル群舞に共振した可能性

聖水洞高層ビルの揺れはアイドル群舞に共振した可能性

Posted January. 24, 2022 08:34,   

Updated January. 24, 2022 08:34

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ソウル城東区聖水洞(ソンドング・ソンスドン)の超高層住商複合ビルで、揺れが感じられたという通報が寄せられた。専門家らは、揺れの原因として「共振」の可能性が高いとみている。共振とは、建物の外部で起きた揺れが、建物固有の振動数と一致して揺れが大きくなる現象だ。

ソウル城東消防署が23日に明らかにしたところによると、聖水洞の住商複合ビル「アクロソウルフォレスト」で20日午後4時半ごろ、建物が上下に揺れたという通報があった。主に4階と17階、27階の住民が通報したという。

出動した消防当局は、建物の地下防災センターの地震感知装置を確認したが、揺れは感知されなかった。施工会社のDL・E&Cも、その翌日(21日)、緊急安全診断を行ったが、建物の構造的問題や安全性とは関係がないことが明らかになった。

専門家らは、内部「共振」の可能性が高いとみている。緊急安全診断に参加したソウル大学建築学科の朴鴻根(パク・ホングン)教授は、「地震や風、外部工事、発破のような外部影響はないと把握された」とし、「この建物にある芸能事務所の群舞や練習前の準備運動が原因かもしれない」と話した。

この建物は、地下7階と地上33階建てのもので、6階から19階までは芸能プロダクションが入居しており、このうち4つの階が振付練習室として使われている。同社の従業員のイ某さん(24)は、「建物が揺れたとき、窓ガラスにひび割れが入り、床がでこぼこになった」と話した。

専門家らは、今回の揺れは、2011年に建物で揺れが感知されたソウル広津区(クァンジング)のテクノマートの「共振」と似ているとみている。当時、12階のフィットネスセンターで、23人が1秒に2.7回も足を踏み鳴らす運動をする際揺れが発生したという結論が出た。

DL・E&C側は、「正確な揺れの原因を把握するため、主要階別に計測器を設置し、モニタリングを行っている」と明らかにした。


イ・ギウク記者 チェ・ドンス記者 firefly@donga.com