Go to contents

今度は韓国型SF「静かな海」、イカゲームに続くヒットになるか

今度は韓国型SF「静かな海」、イカゲームに続くヒットになるか

Posted December. 23, 2021 08:35,   

Updated December. 23, 2021 08:35

한국어

「チャレンジ」。22日にオンラインで行われた韓国ネットフリックスドラマ「静かな海」の制作発表会で監督、脚本家、俳優たちが最も多く言及した言葉だ。24日に公開されるこのドラマは、ネットフリックスの今年最後の韓国オリジナルシリーズ。5年前に疑問の事故で閉鎖された韓国初の月探査基地(渤海基地)に、特殊任務を持った精鋭隊員たちが到着して起きる物語を扱ったサイエンス・フィクション(SF)だ。これまでSF不毛地に近かった国内で、新しいジャンルへの拡張の可能性を示す作品と期待される。

航空宇宙局の最年少探査隊長ハン・ユンジェ役を引き受けたコン・ユは同日、「韓国の作品は、ジャンルの多様性部分で物足りなさがあった」とし、「ジャンル物そのものとジャンルの拡張に対する渇望が大きかったが、SFというジャンルや素材が新鮮だった。大きなチャレンジ欲のあった作品だ」と語った。探査チームに加わった宇宙生物学者ソン・ジアン役のペ・ドゥナは、「韓国でSF物に挑戦するのは多少控え目だったが、『静かな海』は想像力を現実に表現できるような作品だった。チャレンジ精神が芽生えた」と語った。

この作品は、チェ・ハンヨン監督が2014年、韓国芸術総合学校の修士卒業作品として作った同名の短編映画を基に制作された。ペ・ドゥナは「短編映画を先に見たが、ハリウッドのように巨大資本で作ったわけでもないのに、驚くほどよくできていた。チェ監督が作る宇宙関連シリーズなら、俳優として挑戦してみたかった」と話した。

ドラマは、必須資源が枯渇し、人類が生存の危機に直面した未来を背景にしている。精鋭隊員が渤海基地に向かうのも、月で生存の糸口を見つけるためだ。チェ監督は、「短編映画がシリーズ化されるにつれ、隊員たちの生存に限らず人類生存まで範囲を広げ、より多くの話を盛り込むことができた」と説明した。

これに先立って、「イカゲーム」や「地獄」などネットフリックスの韓国ドラマがグローバルで立て続けてホームランを放ち、「静かな海」が勢いを維持できるかにも注目が集まっている。制作統括プロデューサーを務めた俳優の鄭雨盛(チョン・ウソン)は、「負担になることはある」とし、「すべての俳優が挑戦精神で作品に参加した。(先行の興行作のように)『静かな海』が持っている固有の情緒も、世界の人々にアピールできると思う」と話した。


孫孝珠 hjson@donga.com