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「酒を販売した店は遺族に3010億ドル賠償を」 米国の飲酒運転死亡事故で陪審員評決

「酒を販売した店は遺族に3010億ドル賠償を」 米国の飲酒運転死亡事故で陪審員評決

Posted December. 13, 2021 08:28,   

Updated December. 13, 2021 08:28

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米国で、飲酒運転による死亡事故を起こした加害者に酒を販売した店が被害者の遺族に3010億ドル(約356兆ウォン)を賠償しなければならないという陪審員評決が出た。客が酔っていることを知りながら酒を販売したため、その後に起きた飲酒運転事故に対しても責任を負わなければならないということだ。

11日、CNNによると、テキサス州ニュエセス郡の裁判所の陪審員団は7日、飲酒運転の加害者に事故の直前に酒を販売した店主に対してこのような評決を出した。米国での負傷や死亡事件の損害賠償額では、2011年の1500億ドルの賠償評決を上回る歴代最高額だと、CNNは伝えた。

17年11月当時、酒に酔って車を運転した加害者のジョシュア・デル・ボスケ氏(29)は、交差点で赤信号を無視して時速146キロを出し、タムラ・キンドレッド氏(59)と孫娘のアウジュニ・アンダーソン氏(16)が乗った車に突っ込んだ。この事故で、加害者と被害者2人は死亡した。加害者の解剖検査の結果、事故当時、血中アルコール濃度が0.263%で泥酔状態だったことが明らかになった。被害者の遺族は、「加害者に酒を販売した店も加害者が飲酒による心身喪失状態で他人に危害を加える恐れがあるということを認知すべきだった」とし、店主を相手に民事訴訟を起こした。

ただし、遺族が巨額の賠償金を実際に受け取ることは難しいとみられる。事件後19年に閉店し、店主も支払い能力がないためだ。遺族側弁護人は、「賠償金は象徴的な金額だ。今回の事件は、飲酒運転の危険性と過度な酒の販売を警告する社会的メッセージを伝えることに意味がある」とした。


李恩澤 nabi@donga.com