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客室がオフィスに、コロナにより進化した「ホテルの未来」

客室がオフィスに、コロナにより進化した「ホテルの未来」

Posted December. 08, 2021 08:12,   

Updated December. 08, 2021 08:12

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新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)で最近、ホテル産業は危機に直面している。1日、エッセイ「ホテルに関するほぼすべてのこと」(ヘファ1117、写真)を発行したポラリスアドバイザーのハン・イギョン代表(52)に、パンデミック以降のホテルの変化と展望を聞いた。氏は米ミシガン大学やハーバード大学で建築学を勉強し、グローバルホテル業界で20年以上コンサルティングを担当した。

――新型コロナによりホテル産業が危機を迎えた。

「感染者が泊まった部屋に泊まると感染しかねないという恐怖が広がり、一時、予約がほぼキャンセルされた。さらに、韓国を訪れる海外旅行客も減り、売上げが激減した。一部の有名ホテルは生き残るため、高級なブランドイメージを諦め、ホームショッピングで客室を販売した。しかしパンデミックが長期化するにつれ、ホテルを利用する方法は次第に多様化している」

――どのように多様化しているか

「韓国のホテルが在宅勤務者のために、客室を個人オフィスのように提供するのが代表的だ。海外旅行の道が閉ざされた新婚夫婦のために、高級料理と安らぎの休息を提供する『ハネムーンパッケージ』も披露する。ホテルの売り上げが少しずつ回復している」

――新刊で海外ホテルのパンデミック対応を扱ったが

「バンコク、マカオでは、高所得層を狙った新型コロナ商品が多く出た。顧客のニーズを1対1で聞き入れる『バトラーサービス』が代表的だ。プリントをはじめ様々な事務を手伝う秘書の役割をホテルが代わりにしてくれる。高所得の働くママを狙って、子どものための自主学習用客室やオフィス用客室と連携して販売したりもしている」

――パンデミックの長期化でホテル産業が崩壊しかねないか。

「ホテルは本来、外部環境に応じて満室と空室を繰り返す産業であり、時代の流れに機敏に反応してきた。すでにスマートフォンを利用した非対面、非接触チェックインシステムが活性化している。海外旅行の代わりに、ホカンス(ホテル+バカンス)を享受しようとする消費者のためのヨガや瞑想などのヒーリングサービスも強化される傾向だ。新型コロナ以降、ホテルはウェルネス(身体、精神、社会的健康が調和を成す状態)を享受する空間として発展し、生存していくだろう」


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com