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米ファイザー、「オミクロン株対応ワクチン、100日以内に供給可能」

米ファイザー、「オミクロン株対応ワクチン、100日以内に供給可能」

Posted November. 29, 2021 08:13,   

Updated November. 29, 2021 08:13

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新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が速いスピードで拡大する兆しを見せ、ワクチンを製造する製薬会社の動きが忙しくなっている。製薬会社らは、ワクチン開発の経験を強調し、オミクロン株に対応する新たなワクチンを2~3月中に作ることができると公言した。このように開発期間の大幅な短縮が期待できるのは、製薬会社が変異株発生の可能性に備えてきたことによるとみられる。

米製薬大手ファイザーとワクチンを共同開発したドイツのビオンテック社は26日(現地時間)、ロイター通信に送った声明で、「必要なら新変異株に合わせた新しいワクチンを約100日以内に出荷できる」と明らかにした。また、「専門家たちの懸念を承知しており、オミクロン株に対する調査を直ちに始めた」とし、「遅くても2週間以内に実験室でのテストを通じて多くのデータを確保する」と説明した。ビオンテック社はこのデータを活用して、既存のワクチンをオミクロン株に合わせて修正するかどうか判断すると付け加えた。

 

米製薬大手モデルナも同日、声明を出し、オミクロン株に特化した追加接種用ワクチンを早期に開発する計画だと明らかにした。モデルナは、「臨床試験用ワクチンを作るのに60~90日かかる」と説明した。モデルナはこのほかに、既存の追加接種用ワクチンの投与量を増やす方法や、多様な変異株に一度に対応できるワクチンの開発などを研究していると説明した。モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は、「パンデミックを打ち破るにはウイルスの進化に事前に対処することが必要だと当初から考えていた」とし、「この変異株の対応戦略を実行するために、可能な限り迅速に対応している」と強調した。米バイオ企業ノババックスも同日、「オミクロン株に対応した新たなワクチンを開発している」とし、「実験や製造で受注に時間がかかるだろう」と話した。このようなワクチン開発の知らせを受け、26日、ニューヨーク証券市場でファイザーの株価は6.1%、モデルナの株価は20.6%それぞれ急騰した。ノババックスも株価が9%近く上がった。

また、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も同日、声明で、「新たな変異株をモニタリングしている」とし、「オミクロン株に対するワクチンの効果をすでにテストしている」と明らかにした。英製薬大手アストラゼネカは、「ボツワナなど変異が確認された地域ですでに研究を行っている」と伝えた。 


兪載東 jarrett@donga.com