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現代自と起亜、米で大型SUVの電気自動車を公開

現代自と起亜、米で大型SUVの電気自動車を公開

Posted November. 19, 2021 09:08,   

Updated November. 19, 2021 09:08

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現代(ヒョンデ)自動車と起亜(キア)が、大型スポーツユーティリティー車両(SUV)の電気自動車コンセプトカー(今後の開発方向が分かる試作車)の実物を並んで公開し、電気自動車のラインアップ強化に乗り出している。米電気車市場をめぐり、伝統的強者のGMから「新星」のリビアンとルシードなどが全力戦を展開すると、現代自グループも積極的に対応している。

17日(現地時間)、米ロサンゼルスオートショーで現代自動車と起亜は、それぞれ大型SUVの電気自動車コンセプトカー「セブン」と「ザ・起亜コンセプトEV9」を世界で初めて披露した。

セブンは、現代自の電気自動車「アイオニック」ブランドを使用し、今後「アイオニック7」という名前で販売される可能性が高い車両だ。2024年の量産を目指している。起亜が公開したEV9は、現在販売している専用電気車EV6に続き、起亜の2番目の専用電気車になるものと予想される車両だ。2023年の量産が目標だ。両車両とも、現代自グループが開発した専用電気車プラットホーム「E-GMP」を基盤に製作された。

いずれのコンセプトカーも、大型SUVというアイデンティティに合わせて設計された広い室内空間を強調している。セブンは、プレミアムラウンジや居間のような空間感を与えるために、前後の座席の二列という伝統的なデザインから脱して、一番後部座席がまるでソファのようにドアを眺めるように設計された。助手席側の中間の柱をなくし、前後のドアが両側に開けられるようにして開放感を高めた。

現代自のイ・サンヨプ・デザイン担当専務は、「セブンは、乗客を配慮した室内空間を通じて、家族のための生活空間として新しく近づいていくだろう」と紹介した。

EV9は、3列座席を配置するものの、走行中でない状況では内部空間を自由に変えられるようにした。2列席を畳んでテーブルのように使ったり、3列席を後方が見られるようにしたという点を強調した。

セブンとEV9は、1回の充電で最大走行距離が482キロ以上を達成するという目標を持っている。同時に充電時間も短縮し、350kW(キロワット)級の急速充電時は、20〜30分以内にバッテリー容量を10%から80%まで充電する計画だ。

最近の消費者はセダンよりSUVを、その中でも大型車を好む傾向にある。これについて現代自グループは、セブンやEV9を通じて、内燃機関の大型SUVで世界的に人気の高い現代自「パリセード」や起亜「テルライド」の需要層を吸収するという戦略を立てたものと見られる。現代自と起亜が大型SUVのコンセプトカーを発表したのは、今のところ絶対強者がいない大型SUVの電気自動車分野を先取りする狙いが反映されている。


李建赫 gun@donga.com