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路線バス、尿素水品薄で来週から運行に支障

路線バス、尿素水品薄で来週から運行に支障

Posted November. 06, 2021 08:28,   

Updated November. 06, 2021 08:28

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ディーゼル車両の運行に必要な尿素水の品薄現象で、直ちに来週初めから一部の地域では「庶民の足」であるバス運行に支障を来たすものとみられる。宅配などの物流業界でも、来週からは運休する貨物車が登場するものと予想している。尿素水事態は物流大乱を超え、建設現場や農家、廃棄物回収などへと広がり、日常生活全般を脅かすだろうという危機感も高まっている。

東亜(トンア)日報が5日、全国バス運送事業組合連合会の全国路線バスの尿素水の在庫現状を入手して分析した結果、全国4万5024台の路線バス(市内外の農漁村高速バス)のうち34.8%に必要な尿素水の在庫は、年末になれば底を打つ。京畿道(キョンギド)と全羅北道(チョンラブクド)は5日基準で、在庫が3日分しか残っていないバス会社もあり、直ちにバスの運行に支障を来たすものと見られる。特に、農漁村、僻地に投入される農漁村バスの尿素水使用の割合は77.2%で大きく、バスが唯一の公共交通手段である地域では、市民の足が奪われる恐れもあるという懸念が出ている。

トラック運転手らは、尿素水を1リットルでも多く手に入れようと必死になっており、ガソリンスタンド周辺では、各貨物車が尿素水を入れるため、長蛇の列を作り、周辺道路では激しい交通混雑が起きている。特に宅配車や小型貨物車を運行する個人事業者は、「直ちに仕事ができない」と焦っている状況だ。

大統領府は5日、尿素水需給の安定に向け、大統領府内の関連秘書官室が共同で参加するタスクフォース(TF)を立ち上げ、同日から一日非常点検体制で運営していくことにした。安日煥(アン・イルファン)経済首席がTFチーム長で、政策室および国家安保室秘書官らがチーム員として参加する。産業通商資源部は素材・部品・装備(素部装)需給対応支援センターを通じ、尿素輸入業界の輸入契約の現状と具体的な遅れの理由に関する資料を収集し、中国に改善事項を要請する予定だ。


徐亨錫 skytree08@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com