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「キャンプの荷物が少ないほど休息はより大きくなります」

「キャンプの荷物が少ないほど休息はより大きくなります」

Posted November. 04, 2021 09:10,   

Updated November. 04, 2021 09:10

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「キャンプに行く時は、まな板とお皿を両方持ってきません。まな板もお皿の代わりになるんですよ」

最近エッセイ「小さなキャンプ、行ってきます」(ヒューマニスト)を出版した旅行作家のイ・スヒョンさん(36)は先月19日、東亜(トンア)日報の電話インタビューで、「背中が痛くないように入っているリュックサック用の背中マットは、寒いキャンプ場では立派な座布団になることができる」とした上で、このように話した。

イさんの場合、キャンピングにはまるほど荷物は減ったという。9年前にキャンピングを始めた時は、リュックサックに荷物をたくさん入れたバックパッキング(キャンプ装備を持ち歩きながら宿泊と食べ物を解決すること)を楽しんだ。あの時はカバンをまとめるのに3時間もかかったが、最近は30分で十分だ。イさんはこれまで覚えた「小さなキャンプ」のノウハウを新刊に盛り込んだ。

「キャンプの目的は休息だということを忘れてはいけません。荷物をまとめる時間、キャンプ場でテントを張って畳む時間を最大限減らしてこそ、自然の中での休憩時間を十分満喫することができます」。

最近も週末になると、いたるところにキャンプに行くイさんは、キャンピングをはじめたばかりの人たちが、数多くのキャンプ用品に飽きてしまう状況が残念だったという。キャンピング用品が多くなれば、これを並べたり、またはまとめるのにかかる時間が長くならざるを得ない。氏は、「キャンプ場に行ってみると、我々夫婦が荷物を全部下ろして、じっくりと休んでいるのに、(横ではずっと)装備をセットしている人が多い」と話した。

もちろん、あるキャンプ用品は必ず必要で、あるものは捨てなければならないというような正解があるわけではない。ただ、イさんはキャンプ族の選択肢を増やしたいと話した。氏は「ほとんどの人はテントが必ず必要だと思うが、場合によってはハンモックやタープが代わりになることがある」と説明した。

食材も必要以上に多くなれば荷物だ。イさんは、「キャンプ料理も軽く、手間がかからないのが最善だ」と話す。山奥で楽しむバーベキューパーティーも良いが、小さなフライパンに材料をのせて加熱するだけのミニピザや焼きブリーチーズも最高だ。「日常から脱した経験をするのがキャンプの醍醐味だ。キムチチゲやサムギョプサルを食べるよりも、簡単だけどユニークなメニューを作る方が楽しい」と笑った。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com