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外国人の接種率は31%で韓国人の半分、最後の「ワクチン死角地帯」

外国人の接種率は31%で韓国人の半分、最後の「ワクチン死角地帯」

Posted October. 12, 2021 08:32,   

Updated October. 12, 2021 08:32

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「住所が無いと出るんですが。ノー・アドレス(No address)。住所を書かないとワクチンが打てませんよ」

8日午前、京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)の韓国産業団地公団・京畿地域本部の駐車場で、白いガウンを着た医療陣と外国人労働者の間で小さないざこざが起きた。新型コロナの予防接種過程で、中国出身の外国人労働者A氏が、偽の住所を書いて提出したためだ。未登録(不法滞在)の身分が露呈することを恐れたためだ。現場に「不法滞在の取り締まりをしない」という内容の垂れ幕も掲げられたが、A氏は警戒心を解くことができなかった。医療陣の説得の末、A氏は知人の住所を書き出した後、ワクチンを接種した。6日から3日間、ここに投入された「ワクチンバス」を通じて348人が接種した。このうち152人がA氏のような不法滞在の外国人だ。

段階的な日常回復(ウィズコロナ)を控え、低迷している外国人接種率を受け、防疫当局は非常体制に入っている。疾病管理庁によると、11日0時基準の韓国国内接種の完了率は59.3%だ。しかし、外国人だけを見ると31.4%(7日0時基準)と半分の水準だ。外国人たちが、「ワクチン死角地帯」に置かれているため、彼らを中心に集団感染も続いている。最近、大邱(テグ)で発生した外国人とその知人の集まりによる集団感染は、感染者が840人まで増えた。疾病庁によると、9月12日から2週間発生した成人感染者の83.1%は、未接種と不完全接種群で発生した。それだけ未接種者が感染する可能性が高い。

これを受け、京畿道は今月末まで、安城市や華城市(ファソンシ)などでワクチンバスを運営する計画だ。慶尚南道金海市(キョンサンナムド・キムヘシ)は、連絡先が登録されていない約6000人の外国人を一人一人探し回って接種を促している。しかし、情報提供や移動式接種だけでは不十分だという指摘も出ている。ワクチンバスを利用した中国同胞のパクさん(51)は、「ワクチン接種のために1、2日間休むと、仕事が途絶えるのではないかと職場に口にも出せないことが多い」と打ち明けた。チェ・チョルヨン原州(ウォンジュ)外国人住民支援センター代表は、「会社にパスポートを取り上げられて、ワクチンを打ってもらえないという外国人もいた」とし、「事業主の認識改善も重要だ」と話した。

韓国内新規感染者は1297人と、2カ月間で最も少なかった。しかし防疫当局は、ハングルの日の連休(9~11日)以降、感染者が再び増える可能性を懸念している。疾病管理庁は第4次流行が現在の水準を維持すれば、10月末に一日の感染者が3500~4300人程度に増える可能性があると予想した。


イ・ジウン記者 easy@donga.com