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母の悲しい祈り

Posted October. 06, 2021 10:22,   

Updated October. 06, 2021 10:22

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高校の卒業を控えた2人の生徒が銃を持って高校へ向かい、手にしていた銃を乱射した。スー・クレボルドさんは、そのうちの1人が息子であると聞き、彼が自ら命を絶つよう祈った。他の生徒に危害を加える前に、そして警察官の銃弾で死ぬ前に自ら死ぬよう祈ったのだ。実際に息子はそうして死んだ。1999年4月、米コロラド州のコロンバイン高校で起こった銃乱射事件で13人が死亡し、24人が負傷した。

世間で言われているのとは違って、彼女の息子は怪物ではなかった。おぞましい犯行に及んだが、怪物でも悪魔でもなかった。愛情をたっぷり受けて育った。両親は子どものために毎日祈り、自分より他人のことをまず考えるよう教えた、善良で温かい人だった。

その息子が、どうしてあのようなことをしたのか。原因は脳疾患にあった。自分の考えを統制できなくする脳疾患、誰にでも訪れる可能性がある恐ろしく危険なうつ病と自殺衝動。「悲しく恐ろしい真実は、私たちのあるいは私たちが愛する人々がいつ問題を起こすかわからないということだ」。

クレボルドさんは、自分が死んだ人々の代わりに命を差し出すことができればどれほどいいかと思った。クレボルドさんの本『息子が殺人犯になった―コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白』は息子のために被害を受けた人々とその家族に対する罪悪感と贖罪の記録だ。また、それは息子への愛の記録だ。

 

いくらおぞましい犯罪をしても、息子は変わることなく息子だった。クレボルドさんは、息子が自ら死ぬように祈ったことを後悔した。また、母親として、「子どもの頭の中で何が起こっているのかわからなかったことに対して、悩みを打ち明けることができる人になれなかったことに対して」許しを請いたかった。

 

クレボルドさんが自殺予防活動に強いられたようにのめり込むのはそのためだ。精神の健康に問題がある子どもを何とかして助け、生かしたかった。大きく見れば、皆私の子どもだから。


金培中 wanted@donga.com

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