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米軍トップが秘密裏に中国に電話、トランプ氏「事実なら反逆」

米軍トップが秘密裏に中国に電話、トランプ氏「事実なら反逆」

Posted September. 17, 2021 08:42,   

Updated September. 17, 2021 08:42

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トランプ前米大統領が、昨年の大統領選前後に中国と密かに接触したとされるマーク・ミリー米統合参謀本部議長(写真)の行動を「反逆」と非難した。ワシントンの政界でも、「反逆的行動」という批判と「国に忠実な行動」という擁護が対抗し、論議が大きくなっている。

トランプ氏は15日、ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者が、トランプ政権の実情を暴露した3作目の著書『ペリル(危険)』で明らかにしたミリー氏の行動について、ニュース・マックスとのインタビューで、「信じ難いが事実なら反逆だ」と述べた。そして声明で、「ミリ―は国を危険な状況に追い詰めた」とし、「正気ではない」と非難した。

同書によると、ミリー氏は昨年の大統領選前後、不安定なトランプ氏が中国と偶発的な戦争を引き起こす可能性を懸念し、大統領選を4日後に控えた10月30日、中国軍の李作成・連合参謀部参謀長に電話をし、「もし攻撃することになった場合は、私からあなたに事前に伝える」と述べた。2回目の電話は、トランプ氏支持者による米議会襲撃事件(1月6日)から2日後に行われた。

ミリー氏は、中国に2度電話をしたことを認めた。しかし、統合参謀本部側は、「戦略的安定を維持するための目的で行った電話で、統合参謀本部議長の正常な義務と責任の範囲内だった。プロトコルは破っていない」と主張した。バイデン大統領も、ミリー氏に対する信頼を再確認した。

サキ大統領報道官は同日、記者会見で関連の質問を受け、「大統領は、ミリー議長のリーダーシップと愛国心、憲法に対する忠誠心に絶対の信頼を寄せている」と述べた。

ミリー氏は28日、アフガニスタンからの米軍撤退の状況などと関連して、議会公聴会に証人として出席する予定だ。ワシントン・ポストは、「超党派で構成された議会で、(電話の)真意と内容を検証しなければならない」と伝えた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com