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CNN、米ドローン空爆直後の映像を公開…「ペンタゴンの主張に疑問」

CNN、米ドローン空爆直後の映像を公開…「ペンタゴンの主張に疑問」

Posted September. 16, 2021 08:38,   

Updated September. 16, 2021 08:38

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米CNNが14日、アフガニスタンの首都カブールで先月29日に起こった米軍のドローン空爆直後の凄惨な現場の映像を報じた。米政府は、先月にカブール空港爆弾テロを起こしたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の「ホラサン州」(IS-K)の戦闘員を狙った攻撃だったとしたが、これに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズは、米軍の空爆で死亡した車両の運転者はテロ犯ではなく民間の支援団体の職員であり、死亡した子どもたちは帰宅した彼を出迎えるために家の外に出て被害に遭ったと報じた。

CNNの映像には、空爆直後に燃える車両の周辺で悲鳴をあげる住民たちの姿が映っていた。爆発の後、黒く焼けた子どもたちの遺体を布で覆って運ぶ様子も映っていた。CNNは、支援団体の職員とされるジェマリ・アマディさん(43)の生前の映像も公開した。アマディさんの職場の防犯カメラには、空爆からわずか数時間前にアマディさんが同僚と笑って冗談を言っている様子が映っていた。アマディさんが、プラスチックの水桶とミネラルウォーターのボトル数本に飲み水を入れ、車のトランクに積み込む姿も映っていた。

米国防総省は先月の空爆直後、この車のトランクにテロ用の爆発物が載っていると判断して攻撃したと発表した。同紙は、米軍が爆発物と疑った車両のトランクの貨物は水桶だったと伝えた。CNNは、「現場の映像から、国防総省の主張には疑問が提起される」と報じた。

米国はまだ、空爆による10人の死亡者の中にテロ犯がいたかどうか明らかにしていない。13日、米上院外交委員会公聴会に出席したブリンケン国務長官は、ランド・ポール上院議員(共和党)が「バイデン政権が言ったその人(ターゲット)は支援団体の職員なのか、IS-Kの戦闘員なのか」と問うと、「調査中なので分からない」と答えた。


李恩澤 nabi@donga.com