Go to contents

ソウルの長期未執行公園敷地に「サッカー場300個」規模の生態公園建設へ

ソウルの長期未執行公園敷地に「サッカー場300個」規模の生態公園建設へ

Posted September. 10, 2021 08:23,   

Updated September. 10, 2021 08:23

한국어

都市公園の失效制(別名「公園日没制」)により消滅の危機に瀕していたソウル市内の都市公園の敷地が、生活密着型公園として整備される。

ソウル市は9日、2026年まで天王山(チョンワンサン)、白蓮山(ペクリョンサン)、楚安山(チョアンサン)などの長期未執行都市公園の補償用地に、サッカー場300個面積(2.12平方キロメートル)の公園を作ると発表した。都市公園失效制とは、私有地を都市公園に指定後、20年間事業が施行されなければ、指定した効力が消える制度だ。憲法裁判所が1999年、「個人所有の土地を都市計画施設に決定し、これを長期間執行しなければ、土地所有者の財産権を侵害する」という判決を下したことから、2000年に導入され、2020年7月1日から施行されている。

ソウル市は長期未執行都市公園のうち、これまで散策路があって住民がよく利用したり、住宅街近くに無分別な毀損行為の防止が急がれるところを中心に補償作業を行ってきた。特に、廃家・空き家やビニールハウスが放置されたところや無断耕作などで毀損され、事実上公園の機能を果たせない敷地は、新たに公園として整備する方針だ。このような場所には、森の中の憩いの場や生態湿地、子供のための自然型遊び場、都市農業体験農場、木工体験場などが新しく作られる予定だ。

今年はまず楚安山、天王山など23カ所の18万平方メートルを対象に公園整備事業を行う。このうち11カ所の7万8765平方メートルは、年末まで事業を終える。天王山の場合、長い間無断耕作が行われ、敷地が毀損されたり汚染され、ゴミが放置されてきた。ソウル市は、ここに生態の森を復元し、湿地も設ける計画だ。浄化池、棚田体験場、スマートファームセンター、都市菜園などの都市農業体験場も作られる。

来年からは毎年38万平方メートルずつ公園を建設する。無許可の建物、ゴミ放置・耕作地など75万平方メートルには、生活密着型公園が作られる。木を植えたり、小規模整備で公園が作られる137万平方メートルは、公園として整備する計画だ。

ソウル市のユ・ヨンボン緑の都市局長は、「市民が自宅の近くで自然を抱いた公園を享受できるようにする」と語った。


朴昌圭 kyu@donga.com