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集団免疫のためのワクチン接種率、政府が「70%から上方修正」を示唆

集団免疫のためのワクチン接種率、政府が「70%から上方修正」を示唆

Posted August. 17, 2021 08:22,   

Updated August. 17, 2021 08:22

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政府が、新型コロナウイルス感染症の集団免疫基準を上方修正する可能性をほのめかした。伝播力が強いインド発「デルタ変異」を考慮し、新型コロナワクチンの2回目の接種率の目標を全国民の70%より高めることもありうるという。新型コロナ予防接種対応推進団のキム・ギナム接種企画班長は16日の記者ブリーフィングで、「デルタ型変異株の拡大などの状況変化を反映し、集団免疫に必要な予防接種率の目標を(再度)検討する必要がある」と述べた。ひとまず、当初目標の70%接種の早期達成に力を入れるが、その後の目標接種率を高めることもありうるという説明だ。

最近、韓国内外の専門家は、デルタ変異の伝播力は従来のウイルスより強く、ブレイクスルー感染まで起こしているため、「70%接種率」では再拡散を防ぐことができないと指摘した。ブルームバーグによると、米感染症学会(IDSA)は16日、「デルタ株が集団免疫の基準を80~90%に引き上げた」と診断した。接種率95%水準も、集団免疫の実現は難しいという専門家もいる。

問題はワクチンの需給だ。モデルナ製ワクチンは生産に支障が生じ、国内への8月の導入物量(850万回分)は半分以下へと減った。ノババックス製ワクチンは、4000万回分を導入する計画だったが、製薬会社が米国内の緊急使用申請を第4四半期(10~12月)に延期したため、年内導入が不透明な状況だ。


趙健熙 becom@donga.com