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尹錫悦氏、今度は「福島は放射能を流出していない」発言で物議

尹錫悦氏、今度は「福島は放射能を流出していない」発言で物議

Posted August. 06, 2021 08:36,   

Updated August. 06, 2021 08:36

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保守系最大野党「国民の力」の大統領選候補、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長が休暇初日の5日、鄭烘原(チョン・ホンウォン)元首相に会って、「法治と常識を立て直せ」との要請を受けた。

 

尹氏は5日午前、ソウル瑞草区(ソチョク)の自宅から近い鄭氏の事務所を訪れ、懸案について意見を交わしたと、尹氏の選挙陣営が明らかにした。鄭氏は、「憲法が破壊され理念が支配する非正常な国を尹氏が正常化させ、国民の苦痛を減らしてほしい」と助言したという。また「法治と常識を立て直せ」、「分かち合い配慮する温かい国を作ってほしい」という要請もしたという。鄭氏の息子は「ドゥルキング特検」に派遣された鄭宇俊(チョン・ウジュン)検事で、尹氏がソウル中央地検長の時、コンピュータ工学博士学位を持つ鄭検事を許益範(ホ・イクボム)特別検事チームに推薦したという。

5日から8日までの休暇を尹氏は自宅で過ごし、SNSで日常を共有する計画だ。「大股座り」論議で苦しんだ尹氏側は、イメージ改善に苦慮している。尹氏は同日、愛犬「マリ」のSNSアカウントを通じて、「マリと一生懸命、大股座りにならないよう運動中。少しよくなったかな」という説明と共に、普段よりも足をそろえて座っている写真を載せた。

尹氏をめぐる論議は同日も続いた。尹氏は4日、釜山(プサン)日報とのインタビューで、「日本でも福島原発が爆発したのではない。地震と津波があって被害が大きかったが、原発自体が崩壊したわけではない。したがって放射能の流出は基本的になかった」と述べた。この発言は電子版で公開され、その後削除された。尹氏の選挙陣営は、「電子版に最初に掲載された記事は、候補の意図と異なっていた」と説明した。尹氏の発言とは違って、2011年3月の地震と津波が福島原発を襲い、大規模な放射性物質が流出した。

これに対して元喜龍(ウォン・ヒリョン)前済州道(チェジュド)知事は、「大統領としての準備どころか基本的な資質もなっていない」と批判し、「国民の力」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員は、「発言の度にあたふたと報道担当が釈明し、真意が歪められたと言い訳をしている」と批判した。


張寬錫 jks@donga.com