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「デルタプラス」が韓国内で初確認、デルタより強く防疫に赤信号

「デルタプラス」が韓国内で初確認、デルタより強く防疫に赤信号

Posted August. 03, 2021 08:19,   

Updated August. 03, 2021 08:19

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新型コロナウイルスの変異株の一つである「デルタプラス」が、韓国内で初めて検出された。デルタプラスは現在、全世界で再流行を主導しているインド発「デルタ変異」から派生したウイルスだ。デルタ変異ほど伝播力が強いだけでなく、抗体への耐性もあって、ワクチンの効果を弱めるという。第4次流行の防疫に、もう一つの障害が生じたのだ。

2日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、防疫当局は最近、感染したA氏から採取された遺伝子の塩基配列を分析し、先月30日、デルタプラスの変異検出を確認した。A氏は首都圏在住の男性だ。子どもが通う学習塾で集団感染が発生し、密接接触者に分類されて検査を受けた。防疫当局は、A氏の家族と塾の関係者を対象に、デルタプラス変異の感染有無をさらに分析している。また、疫学調査を通じて、A氏の感染経路を確認している。

デルタプラス変異は今年4月、インドで初めて発見された。続いて、米国や日本など10カ国あまりで発生が報告されたが、韓国国内では初めてだ。デルタ変異が国内流行の優勢株になった上、デルタプラス変異まで出ており、ワクチン接種に拍車をかける一方、ブースターショット(追加接種)の必要性も高まっている。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は同日、大統領府で開かれた首席・補佐官会議で、「デルタ変異の拡散で、世界的に感染者数が5週連続増加している」とし、「ワクチンが解決策になると思ったのに、予想とは違う様相が現われている」と懸念した。さらに文大統領は、「9月までに3600万人の1次接種を終えるという計画も差し支えなく進められている」とし、「秋夕連休(9月18〜22日)前までに目標を繰り上げて達成する」と強調した。


チョ・ゴンヒ記者 イ・ジユン記者 asap@donga.com · becom@donga.com