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韓国系参加の米研究チームがコロナの迅速解析手法を開発

韓国系参加の米研究チームがコロナの迅速解析手法を開発

Posted July. 05, 2021 08:06,   

Updated July. 05, 2021 08:06

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パク・ソンヨン、イ・ハヨンの2人の韓国系教授が参加した米サザン・カリフォルニア大学(USC)薬科大学の研究チームが、より迅速かつ正確な新型コロナウイルス感染症のDNA解析(シーケンシング)手法を開発した。研究チームは1日(現地時間)、米オンライン・ジャーナル「サイエンティフィック・リポーツ」に次世代塩基序列解析手法「ロングリードシークエンシング」(long~read sequencing)を適用して、新型コロナウイルスを解析する方法を紹介し、注目を集めている。

研究チームは、この技術を用いて昨年4~6月に米カリフォルニア州ロサンゼルスで新型コロナが流行した際に感染した25人のウイルスゲノムの塩基配列の分析に成功したと明らかにした。これまではコロナウイルスDNAを約100個に細かく分けて解析した後、ウイルスの正体や変異の有無を把握する「ショットリードシークエンシング」(short-read sequencing)が使われていた。一方、研究チームはDNAを大きく3つに分けて解析し、時間とコストを大幅に減らした。これまで約10日間かかっていたシーケンシング時間を、数日以内に短縮できるという期待が出ている。

世界保健機関(WHO)は、新型コロナウィルスの感染が拡大した後、各国に「新型コロナシーケンシング」に拍車をかけるべきだと促してきた。しかし、従来の方法では、世界のシーケンスの平均割合はわずか1%を上回り、未曾有の伝染病の大流行に対処するのに限界があった。これを勘案すれば、今回の研究が新型コロナの終息に大きく貢献できるという観測が提起されている。研究チームが解析したゲノムの中には、最近急速に広がっているデルタ変異、ベータ変異などに属するものもあり、変異ウイルスの研究にも大きな役割を果たすとみられる。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com