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英国軍の機密文書、バス停で発見

Posted June. 29, 2021 08:16,   

Updated June. 29, 2021 08:16

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22日未明、英国南東部ケント地域のあるバス停。早い時間で人影がなかったバス停で、Aさんは文書を見つけた。約50ページの文書には、「Secret UK Eyes Only(機密、関係者限定)」と記されている英国防省の書類が入っていた。Aさんはこの文書をBBCに匿名で提供した。

 

英国軍の「機密軍事情報」が含まれた文書が路上で発見され、論議を呼んでいる。BBCによると、同文書は、国防省高官の事務所から流出したもので、英国軍の各種軍事作戦や戦略内容がパワーポイントや電子メールの形式で含まれている。

英駆逐艦がクリミア半島に接近する場合、ロシア海軍や空軍の予想反応や英国の対応戦略も文書中に含まれていた。機密文書が発見された翌日の23日、英駆逐艦「ディフェンダー」がクリミア半島沖を航行すると、ロシアが警告射撃をした。ロシアが2014年にウクライナからクリミア半島を強制併合し、黒海一帯はロシア領海となっている。

機密文書が公開され、23日の航行は英政府の意図的な戦略である可能性が高いと、BBCは報じた。BBCは、「英国とロシアの真実攻防があったが、文書は、ウクライナへの支援を示すために英政府の計算の上で取った決定であったことを示している」と伝えた。

文書には、北大西洋条約機構(NATO)軍がアフガニスタンから撤退した後、英国軍の詳細な駐留戦略、バイデン米大統領就任後の変化と対応なども含まれていた。文書はベン・ウォレス英国防相に伝えられる予定だった。

BBCの報道が出ると、英国防省は、「先週、国防省職員が文書の紛失を届け出た。現在、経緯を調査中」と明らかにした。労働党など野党は「有り得ないこと」とし、国防省を非難した。


金潤鍾 zozo@donga.com