「大谷を二刀流と呼ぶのはもう正しくない」
米スポーツ専門メディアESPNは12日、ロサンゼルス・エンゼルスとヒューストン・アストロズの試合直後、このような反応を示した。大リーグで活躍する投打兼業の日本人選手、大谷翔平(27=ロサンゼルス・エンゼルス)は同日、テキサス州ヒューストンにある敵地ミニッツメイド・パークで行われたヒューストン戦で、投打に続き外野守備まで兼ねる「三刀流」として活躍した。
今季5番目に先発登板した大谷は、7イニング4安打(1被本塁打)1四球10奪三振1失点と好投した。4回裏には先頭打者に安打を打たれた後、3打者連続三振を記録した。同日、2番としても出場した大谷は4打数1安打を記録した。
0-1でリードされたエンゼルスは8回表、テーラー・ウォードのソロ本塁打で同点に追いついた。エンゼルスのジョー・マダン監督は、8回裏の守備で大谷をマウンドから降ろした。しかし、大谷を継続して打席に立たせるため、右翼手に交代投入した。リリーフ投手が8回裏だけで4失点し、チームが1-5で敗れたため、大谷は勝敗がつかなかった。
大谷がメジャーリーグで三刀流としてプレーしたのは初めて。日本プロ野球時代の2013年には6月(先発投手兼5番・右翼手)と8月(5番・右翼手、8回投手)に2度三刀流としてプレーした。
投手の守備兼業はメジャーでも珍しい。MLB.comによると、大谷は1試合10奪三振以上を記録した投手のうち、1試合で他のポジションを消化した歴代(1900年以後)3人目の選手だという。1952年9月28日にハービー・ハディックス(当時セントルイス)がシカゴ・カブス戦で11奪三振を記録した後、右翼手に交代出場したのが最初だ。1970年にはサム・マクダウェル(当時クリーブランド)が7月6日(ワシントン戦)に15奪三振を取った後、2塁手として出場した。
カン・ドンウン記者 leper@donga.com