SKグループの持株会社であるSK(株)は、米水素企業モノリスに数百億ウォン台の持分投資を決定し、今月契約を交わす予定であることが確認された。ESG(環境や社会、支配構造)投資の中核領域として注目を集めている水素エネルギー分野で、SKがその存在感を高めている。
4日、関連業界によると、SK(株)は米現地のエネルギー企業ネクストラが主導して造成しているモノリス・ファンディング・プログラムに、主要戦略投資家(SI)として参加する予定だ。具体的な持分と投資金額などは調整中だという。
2012年に設立されたモノリスは、炭素工程を通じて水素を得るが、この過程で発生する二酸化炭素をゴムやインクの素材となる固体形態のカーボンブラックで抽出する独自の技術を持っている企業だ。100%水の分解によって作られる「グリーン水素」と、炭素工程で作られるが温室効果ガスの排出を減らした「ブルー水素」の中間段階である「青緑水素」に分類される技術だ。
モノリスは、青緑水素技術を保有してカーボンブラックを生産しているだけでなく、抽出した水素に窒素ガスを混合して農業用肥料も生産するなど、収益性の高い企業として知られている。現在、米ネブラスカ州のハラムに約1000億ウォンをかけてパイロットプラントを構築しており、最近、追加で1兆ウォン規模の第2工場への投資計画も発表している。SKは、今回のファンディングにSIとして参加することで、モノリスとの技術的提携および生産投資を引き続き行うものと見られる。
水素エネルギーは代表的なエコ新産業分野であり、ESG投資の中核対象でもある。今度の投資で、SKはグループのクリーン水素バリューチェーンをさらに拡大する計画だ。これに先立って、SK(株)は水素事業担当組織である「水素事業推進団」を新設し、韓国液化水素生産設備の建設を推進するなど、水素中心の環境エネルギー事業に拍車をかけている。SK(株)の張東鉉(チャン・ドンヒョン)社長は最近、「SKのエコポートフォリオ中心事業の転換のうち、水素事業バリューチェーンの構築がコアとなっている」と話している。
今後、国内外への関連投資も続く見通しだ。これに先立って1月、SK(株)とSK・E&Sは、米国の水素専門企業プラグパワーにそれぞれ8000億ウォンずつ計1兆6000億ウォンを投資した。プラグパワーは、水に電力を入れて水素を生産する技術や液化水素プラント技術などを保有している会社だ。SKは、プラグパワーと年内に合弁法人を設立して、国内の水素生態系を早期に構築して、アジア市場に共同進出する計画だ。
郭道英 now@donga.com