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米国にワクチン遠征接種? 予約すれば可能

米国にワクチン遠征接種? 予約すれば可能

Posted April. 16, 2021 08:19,   

Updated April. 16, 2021 08:19

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「韓国にいる両親を1ヵ月間招待して、ワクチンを接種するようにしてはどうかと考えた」

米ニューヨーク駐在員のAさんは、「80歳の両親がまだワクチンを打っていない。いつになるかも分からないと言っていた。ここ(米国)は、高齢者の多くが接種を終えているのに」と言って、両親を米国に呼んでワクチンを打ってはどうかとまで考えたという。

韓国と米国で、新型コロナウイルスのワクチン供給で大きな差が出ていることで、Aさんのようにワクチン接種のために韓国にいる家族を米国に招く、いわゆる「ワクチン旅行」を考える人が増えている。航空料金などの費用と移動、隔離にため時間がかかり、容易にできる選択ではないが、「ワクチン・ディバイド」現象を示す事例とみられる。米国はファイザーとモデルナのワクチンだけでも3億人が接種できる6億回分を確保した状態だ。接種対象の18歳以上の人口2億6千が全員打っても残る量だ。

ニューヨーク州駐在員の家族のBさんも、「先日ワクチンを打ち、友人に『ワクチンを打ちに米国に来い』と言ったことがあるが、考えてみると、それほど難しいことでもなさそうだ」と話した。韓国系のCさんは、「保健当局がワクチン接種場所に指定した場所以外で、教会や介護施設のような所でも残ったワクチンを接種できるようにするので、紹介を受ければ、予約しなくてもワクチンを打てる」と話した。

米国は現在、多くの州で国籍や滞在資格に関係なく予約だけすれば接種が可能だ。ニューヨーク市の場合は、事前予約し、接種当日に身分証を持参すれば、ワクチンを接種できる。身分証としてパスポートを持って行けば、ビザの種類は問わずパスポートに書かれた名前が予約者と同じかどうかだけ確認する。多くの接種所では住居地証明書や保険の書類などは要求しない。米国がこのようにワクチン接種資格に特に制限を設けないのは、できるだけ早く多くの人がワクチンを打ってこそ感染拡大を遮断し、集団免疫を形成できる判断するためだ。


兪載東 jarrett@donga.com