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スパイダーマンのスーツのような筋肉服地、韓国機械研究院が開発

スパイダーマンのスーツのような筋肉服地、韓国機械研究院が開発

Posted April. 15, 2021 08:29,   

Updated April. 15, 2021 08:29

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韓国国内の研究チームが、映画「スパイダーマン」のスーツのように軽くてやわらかく、筋肉のように力を出せる「筋肉服地」を開発した。力を使う部位の服の上につけるだけで、半分の力で物を持ち上げることができる。宅配労働やケアワーク、建設労働などの日常的な作業からリハビリまで様々な領域で活用されることが期待される。

 

韓国機械研究院は14日、ロボットメカトロニクス研究室のパク・チョルフン上級研究員チームが、筋力を補助できる筋肉服地を製織し、これを利用して衣服型ウェアラブルロボットを作ることに成功したと明らかにした。

研究チームは、髪の毛の太さの半分より細い40μm(マイクロメーター・1μmは100万分の1メートル)の太さの形状記憶合金をスプリングの糸にし、服地を編むように製織した。実際に服地のように切ったり畳んだりでき、力が必要な身体部位に合わせてつける方式だ。

研究チームが開発した筋肉服地は、手の平だけある大きさの重さが6.6グラムにすぎない。紙コップ下や程度の重さだ。私たちのからだの筋肉が動く時、収縮と弛緩を繰り返すように電流を流せば、形状記憶合金が筋肉のように収縮して頑張る原理で作動する。

研究チームが、足や腕の筋肉部位に筋肉服地をつけ、座って立ち上がったり、階段上がったり、重い荷物を持ったりするなど、動作を補助する実験を行った結果、普段使っていた筋力の5割だけで同じ動作ができた。服地を作る時に使用してきた製織機を利用して大量生産も可能だ。

 

パク氏は、「筋肉服地は作業環境の改善に向けたウェアラブルロボットだけでなく、家庭でリハビリが可能な着用型リハビリ機器、マッサージなどのヘルスケア分野まで活用できる。ロボット産業だけでなく、繊維やファッションなど多様な新産業の創出も可能だろう」と話した。


キム・ミンス東亜サイエンス記者 reborn@donga.com