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「李小龍シューズ」履いたステッファン・カリー、「私たちはひとつ」

「李小龍シューズ」履いたステッファン・カリー、「私たちはひとつ」

Posted April. 06, 2021 07:51,   

Updated April. 06, 2021 07:51

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米プロバスケットボール(NBA)を代表するスーパースター、ステファン・カリー(33=ゴールデンステート・ウォリアーズ)が特別なシューズを履いて試合に出た。

4日(現地時間)、ヤフースポーツなどが伝えたところによると、カーリーは同日、敵地で行われたアトランタ・ホークス戦で香港の伝説的なアクションスター、ブルース・リー(李小龍=1940~1973)の姿が描かれたバスケットシューズを履いてプレーした。最近、米国で相次いでいる「アジア系への憎悪犯罪」を糾弾し、先月アトランタで起きた連続銃撃事件の犠牲者たちを追悼する意味が込められていた。

このシューズは、この日の試合のためにブルース・リー財団が共同で製作した。「ブルース・リー」は李小龍の英語名。生前、李小龍が好んで着ていた黄色の生地に黒いストライプが入ったジャージを連想させる色のシューズの片方には李小龍の顔が、もう片方には李小龍の家族が描かれている。また「同じ空の下で、私たちはみな家族(Under the heavens, there is but one family)」という文字が書かれている。李小龍が生前に発した言葉だ。1971年にテレビ番組のインタビューで、MCが「あなたが中国人だと思うか、米国人だと思うか」と尋ねると、「私は自らを一人の人間だと考えたい」と答えた。4日、カーリーが履いたシューズは競売にかけられ、収益金はアトランタ連続銃撃事件の犠牲者家族のために使われる。

カリーが、このシューズを履くことを決めた理由は、彼自身が李小龍を尊敬してきたからだ。李小龍がアクション俳優や武道家としてだけでなく、人権と平等のために積極的に声を出してきた。李小龍は、ハリウッドで活躍しながら人種差別を経験したことでも知られている。カリーは最近、米国のスポーツ専門メディアなどに、「彼はいつもより偉大になろうと努力し、人々に影響を与えようとした」と称えた。カリーは最近、アジア系に対する憎悪犯罪について「米国で暴力が継続して発生していることについて、不快感と恐怖、怒りを感じている」と話した。

ブルース・リー財団の最高経営者(CEO)で李小龍の娘であるシャノン・リー(51)は、カリーのシューズについて「カリーの行動は連帯感を示す美しいお手本だ」とし「彼が『私たちは皆ひとつ』というメッセージを伝えるために父を選んだことを光栄に思う」と語った。シャノン・リーは昨年6月、NBC放送のインタビューでも、トランプ米大統領(当時)の「カンフル」発言が人種差別的だと批判したことがある。トランプ氏は、新型コロナウイルス感染症が中国から発生したことを強調するために、「カンフー」と「フル(インフルエンザ)」で作ったこの造語を度々口にした。シャノン・リーは、「父は映画の中で人種主義に対抗して戦った」と言い、「トランプの発言は父の教えに反するものだ」と話した。


兪載東 jarrett@donga.com