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女優ユン・ヨジョンさん「『ミナリ』はプレゼント、演技を楽しんでいる」

女優ユン・ヨジョンさん「『ミナリ』はプレゼント、演技を楽しんでいる」

Posted April. 05, 2021 08:45,   

Updated April. 05, 2021 08:45

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「10年近く米国で2人の子どもを育て、離婚の痛みを経験し、韓国に戻った時、人々は私を嫌いました。『離婚した女はテレビに出てはいけない』とも言われました。今は私のことを好んでくれているようです。本当におかしなことですが、人はいつもそうなんです」

25日に開かれる第98回米アカデミー賞で、映画『ミナリ』で助演女優賞にノミネートされた女優のユン・ヨジョンさん(73)が、2日(現地時間)に掲載された米紙ニューヨーク・タイムズとの画像インタビューでこのように話した。『ミナリ』で魅力あふれる祖母スンジャを演じ、韓国人初のアカデミー助演女優賞にノミネートされたユンさんに対して、同紙は、「静かな存在感と飾らない優雅さを兼ね備えた彼女は、時にスタッフに英単語を確認しながら答えた」と伝えた。

「10代だった1960年代初め、放送局を見学した時、子ども番組の司会者の目に止まり、傍聴客にプレゼントを渡す役で初めてテレビに出演しました。そうしてドラマで演技をすることになりましたが、その時は演技が何なのか、好きなのか嫌いなのかも分かりませんでした」

ユンさんは60歳を越え、2人の息子の養育費の負担から自由になって、はじめて「信頼する人々のこと」だけに集中できるようになったと振り返った。そして、「国内に戻った後、2人の息子が大学に入るまではどんな小さな役でも引き受けました。演技を学べなかったという劣等感があり、台本の練習を一生懸命やりました」と話した。

「人々に嫌われた時は、やめて米国に戻りたかったが、我慢しました。『ミナリ』は私に多くの贈り物をくれました。やり続け、このように演技を楽しんでいます」


孫宅均 sohn@donga.com