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ミャンマー軍部、「軍の記念日」にデモ隊に発砲 子ども4人含む114人死亡

ミャンマー軍部、「軍の記念日」にデモ隊に発砲 子ども4人含む114人死亡

Posted March. 29, 2021 08:44,   

Updated March. 29, 2021 08:44

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ミャンマー軍部が27日、デモ隊に対して無差別に発砲し、先月1日のクーデター以降、最も多い114人の死者が発生した。特に、5~15歳までの4人の未成年者が含まれ、軍部の残酷で野蛮な弾圧に批判が起こっている。現地メディアのイラワディなどによると、クーデター後、同日までに犠牲になった市民は450人にのぼり、このうち20人以上が未成年者だ。

 

最大都市ヤンゴンのある地区では同日、1歳の女児が軍部隊駐屯地近くの自宅の外にいた時にゴム弾が右目を当たって負傷した。ある住民は、ロイター通信に「治安部隊が私たちを鳥や鶏のように撃っている」と非難した。第2の都市マンダレー近郊のメイティラでも、軍部隊がデモ隊を解散させようとして住宅団地に向かって発砲し、4人が死亡した。13歳の少女も犠牲になった。中部シュウェボでも、13歳の少年が自宅にいて、銃撃の犠牲になった。

現地のソーシャルメディアには、彼らのほかにも、11歳の少年、7歳のイスラム教徒の少女が銃で撃たれて死亡したと伝えられ、実際の子どの犠牲者は多いとみられる。国連児童基金(ユニセフ)はツイッターを通じて、子どもへの悲劇を止めるよう呼びかけた。ミャンマーに駐在する欧州連合(EU)代表部は、「子どもを殺害することは弁解の余地がない。恐怖と不名誉の日として永遠に刻まれるだろう」と批判した。

 

一部では、軍部が市民を生きたまま燃やしたという疑いまで起こっている。現地メディア「Khit Thit Media」は、マンダレーで軍部が4人の子どもの父親に銃撃を加えた後、まだ生きている彼を火の中に入れたと伝えた。28日午前、住民らが残骸から彼の遺骨を発見したという。軍部が同日未明、マンダレーのある村に火をつけ、50世帯余りの住宅が燃え、灰だけが残った写真もソーシャルメディアに掲載された。

軍部は、「軍の記念日」である27日、全国各地で大々的な流血鎮圧を行った。現地メディアのミャンマーナウは、治安部隊が同日だけで全国約40の都市で114人を殺害したと伝えた。ヤンゴン南のダラ地区では、治安部隊が、警察署の前で前日に逮捕された人々の釈放を求めてデモをする人々に向かって発砲し、8人が死亡した。市民団体「ミャンマー人権ネットワーク」のキョ・ウィン代表はBBCに、「鎮圧ではなく虐殺だ」と話した。

クーデターを主導したミンアウンフライン国軍最高司令官は、虐殺が行われている中、首都ネピドーで民心とかけ離れた演説を行い、怒りを買った。司令官は記念式で、「国軍は全国民と協力して民主主義を守る」と主張した。中国、ロシア、インド、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、ラオス、タイの8ヵ国は同日、記念式に合わせてミャンマーに使節を送った。中国とロシアは軍部の虐殺に対する国際社会の非難に参加していない。

一部の少数民族の武装勢力が、軍部のミャンマー軍と交戦を繰り広げた。デモ隊との連帯を宣言したカレン民族同盟合(KNU)が、タイ国境に近いカイン州のミャンマー軍基地を攻撃して掌握したと、ミャンマーナウが27日付で伝えた。ミャンマー軍も反撃し、カレン族の村を空爆した。激しい攻防で、双方で多くの死傷者が発生したという。


趙鍾燁 jjj@donga.com